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【実務未経験者】Web制作会社への転職活動のコツ【実体験】

こんにちは、てぃーぬと申します!
私はアラサーで転職活動をして、Web制作会社に実務未経験でコーダーとして採用していただきました。

転職活動をするにあたって、未経験者であると「どうやって自分をアピールすればいいの?」「本当に転職できるのかな?」など、不安や悩みに多く直面しました。

そこで、この記事では「実務未経験者なりに転職活動において工夫したこと」をご紹介して、私と同じように不安や葛藤を抱えている方のヒントになれば幸いです。


⭐️ 本記事を読むのにオススメの方

Web制作実務未経験(または初心者)だけど、Web制作会社の就職に向けて転職活動をしている方、したいと思っている方(職種はコーダーや、フロントエンドエンジニア希望)

【1】そもそも、未経験転職ってどれくらい難しいの?

結論から言ってしまうと、
不可能ではないけれど、本気で転職したい!と思っていないと、ハードルは高いと思います。
まずは未経験転職ってどのくらいのハードルなのか、私の体験をもとにイメージしていただきたいと思います。

(1)学習開始から内定までの期間

仕事をしながら学習と転職活動も行う場合、最低でも半年〜1年位の期間は見込んでいたほうが良いと思います。
私はもともと、Web制作は副業で少し稼げたらいいな〜と考えていました。そのため、学習開始時はだいぶ緩めに学習していて、内定までに1年半かかりました。
早い方は3ヶ月〜半年ほどで転職に成功していますが、そういう方は実際ほんの一握りの層だと思います。ご自分のペースで大丈夫です!

(2)転職活動を始めた時のスキル

  • 学習した言語→ HTML , CSS , javaScript , jQuery , PHP , WordPress

  • Progate、ドットインストール、書籍、Udemy動画で上記言語の基礎を一通り学習

  • デイトラWeb制作コースを卒業(上級編の卒業制作までクリア)

  • ポートフォリオはデイトラで6サイト作成(LP含む)

学習言語について、転職においては十分だったと思います。(むしろ基礎を勉強しすぎた感があります笑)
基礎的な部分をざっと触れられていればOKだと思います。また、デイトラWeb制作コースを受講している方は、デイトラだけで十分かなと思います。

(3)求人応募の結果

応募総数51社のうち、書類選考は8社通り、最終的に内定は2社からいただきました。
恐らくこれでも、書類選考については未経験では通った数が多い方なのではないかと思います。こちらについては、後ほど詳しく記述します。

未経験転職のレベル感をイメージしていただいたところで、転職活動のコツをご紹介したいと思います。

【2】具体的な転職活動のコツ

(1)会社選びで大事にしたいポイントを決める

ご自分が新しい会社に転職し、最終的に何を叶えたいかによって会社選びのポイントは変わるため、まずは最終目標を決めることがとても大事になると思います。
以下は私の最終目標と会社選びのポイントとなりますので、一例としてご参考ください。

私が転職した最大の理由(最終目標)は、
「独立しても一人で食べていけるスキルを持ちたい」
からでした。
そして、私自身あまりストレスに強い性格ではないため、そちらを加味して考えた結果

「業務のフィードバックをもらえてスキルアップができ、平日や休日に学習時間・休息時間を確保できるか」

が私にとっての会社選びのポイントとなりました。(私と最終目標が同じでも、「残業全然OKだからガツガツ仕事をやらせてください!」というメンタル強い方もいらっしゃると思います笑)

上記を求人の募集要項と照らし合わせ、

  • 業務内容にコーディングがあるか(コーディングスキルを積みたいから)

  • 社員数が一定数いて、エンジニアは複数人いるか(エンジニアの割合が高い方がオフィス環境に投資してくれている所が多いから、また分からない事を聞ける相手が多いから)

  • 年間休日120日以上(土日祝が休める)

  • みなし残業が多すぎるところは避ける(自分で許容できる固定残業時間を決める)

を求人要項を見る際の主なポイントとしました。

■ 逆に重要視しなかった要項

お給料については残念ですが、ほぼ間違いなく前職より下がると思います。
何故なら新卒とは違い中途採用で、かつ未経験転職で即戦力にはなりにくいからです。
私の最終目標はスキルを持つことだったので、ここはスキルと引き換えにしょうがない所だと考えていました。
ただ、一度Web制作会社に就いてスキルや経験を積み、今度は即戦力として新しいWeb制作会社に転職するorフリーランスとして自分で稼ぐという将来像もあるので、ここは最初のうちだけのデメリットかなと思います。

(2)会社選びの手段・コツ

■ まずは転職・求人サービスに登録しよう

転職・求人サービスですが、キャリアアドバイザーの方が担当に就いてくれるサービスと、自分で求人を検索できるサービスの2種類があります。

キャリアアドバイザーの方が担当に就いてくれるサービスは、以下のエージェントを利用していました。

  1. doda

  2. リクルートエージェント

  3. マイナビエージェント

キャリアアドバイザーさんとの相性はかなり変わるので、複数登録しておくのがオススメです。(上記サービスではありませんが、中には未経験転職だと求人が紹介できませんと言われてしまったところもあります…泣)
エージェントについては求人も紹介してもらえますが、私は主に選考書類の添削と面接対策で利用させてもらいました。

また、自分で求人を検索できるサービスは、以下のサイトを利用していました。

  1. Web幹事

  2. Green

  3. Wantedly

Web幹事については求人サイトではありませんが、優良企業が掲載されているため、企業探しのために利用していました。地域別に検索できるところが良いです。また求人サイトについては、ほとんどGreenを使っていました。

■ 求人サイトは求人を見るだけ

求人サイトから求人エントリーではなく、転職・求人サービスで求人を見て、企業のHPから直接応募するという流れがオススメです。

私は書類選考通過8社のうち、通過した7社は企業HPからの直接応募でした。

最初はエージェントや求人サイトからエントリーしていたのですが、全然書類が通過しませんでした。理由としては、

  1. エージェントや求人サイト経由だと、1人採用するのに会社は手数料として100万円前後払う必要がある
    →即戦力として採用するなら多額の費用を投資すると思うが、未経験者を雇うために多額のお金は払わないはず…

  2. 自分がアピールしたいところをアピールできない
    →エージェントや求人サイトからのエントリーだと書く内容が決まっていたり、志望理由がテンプレート化してしまったり、文字数制限があったり、志望の熱意が伝わりづらい

あたりなんじゃないかと思います。

そのため、エージェント紹介や求人サイトで求人を探し、気になった求人があれば会社名でGoogle検索し直して、企業のHPから直接エントリーするのがオススメです。

採用企業は採用するのにお金がかかりませんし、直接応募は自作の履歴書・職務経歴書を提出する企業がほとんどなので、自分でカスタマイズした書類で豊富な自己アピールができます。
私は途中からこの流れに変更したところ、書類が通過するようになりホッとしました…笑

■ 経験者採用の求人でもエントリーすべき

「実務未経験だと、未経験歓迎のところしかエントリーできないの…?」と考えると思いますが、経験者のみ採用の求人でも積極的にエントリーしていった方が良いです。

  1. HTML/CSS/JavaScriptを使ったコーディングの実務経験1年以上

  2. jQueryライブラリの実装経験

  3. レスポンシブサイト、スマホサイトのコーディング実務経験1年以上

上記は、私が書類選考通過した企業の求人に書いてあった「コーダー職の必須条件」の一例となります。書類選考が通過した企業は、全て実務経験が問われていました。

私は実務経験はありませんでしたが、学習をした経験があったため、条件の基礎は理解できているような状態でした。

実務未経験者だとしても、この条件を見て意味が理解できる学習経験者・全く学習していない完全未経験者ではまた変わってきます。
むしろ「未経験歓迎」と書いてある求人はポテンシャル採用で、エンジニアなどの技術職ではなく営業職に就く可能性が高いので、学習経験がありエンジニアとして仕事がしたい方は、注意が必要かもです。

■ 企業の口コミサイトでエントリー会社を確認

自分が志望している会社が実はブラック会社だったらどうしよう…と不安になりませんか?そんな時にオススメのサイトが以下になります。

  1. OpenWork

  2. ライトハウス

※無料で閲覧するには、前職に勤めていた企業の口コミを書く必要があります

私はこのサイトの企業口コミをかなり信頼しています。何故かというと、自分が今まで勤めた企業・今勤めているWeb制作会社の口コミが、自分の所感とほぼ当たっているからです。笑

実際入社してみないと人間関係などは運が左右する所だと思いますが、会社の大まかな雰囲気や従業員の生の声はここで確認できますので、ぜひ覗いたほうが良いと思います。

ちなみに少人数の会社は、どちらか片っぽに口コミがある場合がありますので、両方登録がオススメです。

(3)求人エントリーの準備

■ 履歴書・職務経歴書について

まず書類は手書き?パソコン作成?で迷うかもしれませんが、パソコンで作成して大丈夫です。(最終面接で手書きの履歴書が必要になる企業がありますが、手書きはその時に用意すればOKです)

これは選考準備全体に通ずることですが、「将来どういうエンジニアになりたいか」を決めて書類作成や面接対策をすると、かなり準備しやすくなるかと思います。

というのも、私自身異業種からの転職で実務も未経験だったので「自己アピールって何をすればいいんだ…」と、最初は書類作成にかなり手こずりました。
前職も「会社の売上に◯万円貢献しました!!」みたいなバリバリ営業職とかではなかったので、はっきりとしたアピールがしづらかったんですよね。かといって前職の仕事内容を詳しく説明しても、あまり意味ないですし…

そこでWeb制作の学習を振り返ってみて、初心者なりに気づいたことがありました。
小さいことですが、

  1. お問い合わせフォームの使いやすさ→属性をつけることで未入力欄が分かったり、入力例を入れてあるフォームは入力しやすい

  2. ボタンのクリックのしやすさ→paddingの指定の仕方で変わる

などです。こういう部分はデザインカンプでは指示されない、コーダーの配慮が問われる部分なのでは?と思っていました。

そこで私は、こういう部分に配慮できるエンジニアになりたいと思い
「ユーザー(エンドユーザー)が使いやすいサイトが作れる、ユーザビリティに強いエンジニアになりたい」
という将来像を立てたところ、書類が書きやすくなりました。

例えば「お客様のニーズや心情にお応えすることが得意です」という前職の体験を踏まえた自己アピールを書けたり、ポートフォリオで作ったWebサイトで使いやすくした点を書けたりというような感じです。

■ ポートフォリオについて

採用の募集要項にもよりますが、ポートフォリオはできれば静的なサイトだけでなく、WordPressやPHPを組み込んでいる動的なサイトもあると採用評価が高いかと思います。

また、ポートフォリオをまとめるサイトは作らなくてOKです。私はRESUMEを使い、作ったサイトのURLをこちらにまとめて載せていました。
また、ポートフォリオはBasic認証(アクセス制限)をかけておきましょう。「未経験者だけど、セキュリティに対する意識がちゃんとある人なんだな」というポイントにもなると思います。

■ 面接(質問)について

面接で大切なことは「質問された内容に対して、的確に簡潔に、結論から回答できるか」です。的外れな回答や、短すぎる・長過ぎる回答をしてしまうと、採用率は落ちてしまうと思います。

また、面接に対して苦手意識がある方は、とにかく準備、大事です。そのため、事前に何が質問されるか予想をつけておき、しっかり回答を考えておきましょう。

以下に、どういったことを面接で聞かれたかリストアップしてみました。
上から、基本的な質問になります。

  • 自己紹介

  • これまでの職務経歴

  • 前職の退職理由(転職理由)

  • 志望動機

  • 自己PR(自分を採用するメリット)

  • 自分の強み・弱み

  • 仕事でやりがいを感じる瞬間

  • 将来どういうエンジニアになりたいか(その会社でできることを踏まえて)

  • 今後極めていきたい言語

  • 未経験だが、どのように会社に貢献できると思っているか

  • 弊社制作物で印象に残っているものはあるか

  • プログラミングの具体的な勉強方法

  • javaScriptのフレームワークは何を使っているか

  • jQueryのレベルは?(自作できるかどうか)

  • CSSを書く時に気をつけていること

  • コーディング時に使っているツールは何か

  • 今の転職活動状況

注意点ですが、志望動機についてはしっかり会社ごとに考えてください。
テンプレートの内容だと志望動機が薄くなってしまい、「うちの会社じゃなくてもできますよね…?」ということになってしまいます。

ここは会社情報をしっかり把握しておき、「御社のここに共感して、私は御社でこれをやりたくて応募しました」とアピールできると良いと思います。

また、逆質問もいくつか考えて用意しておきましょう。

■ 面接(練習)について

上記の回答を考えたら、模擬面接で何回か練習してみましょう。

冒頭にもお伝えした、面接において大切なことである「質問された内容に対して、的確に簡潔に、結論から回答できるか」について、さらに相手の顔を見ながらカンペなしでこれができるかの練習です。キャリアアドバイザーの方だと専門的なレスポンスをいただけますが、身近な方でも全然練習になると思います。

あとは、自分の話す姿を録画したり、録音してみることもオススメです。恥ずかしさで抵抗があると思いますが、自分の話し方のクセ・表情の固さ・話す長さなどかなり気づくことができます。今だけの辛抱だと思って、チャレンジしてみてください!

面接回数を重ねていくうちに、だんだん話す内容がテンプレート化していき、緊張しなくなっていくと思います。そのため、いざ本番面接に移るときには、本命の企業はなるべく後半に受けるのがオススメです。

【3】最後に

Web制作会社に転職して半年ほど経ちますが、転職して本当に良かったなぁと思います。なぜなら、転職活動を本気で頑張って、やりたかったことが今仕事にできているからです。
あとは、Web制作会社に就いてこんな良いことがありました。

  • Web制作の仲間(同僚)がたくさんいる(コーディング以外にも、デザインやマーケティングにも少し触れる)

  • 先輩エンジニアのもとで、効率的にたくさん学べる(半年の間でも、独学の時と比べてコーディングスキルが格段に上がりました)

  • 大きいWebサイトの案件に携われる

  • 場所や時間に囚われない働き方ができるようになった(リモートワークができる)

あとは、コードをもくもく書いている時間が好きなので、それが自分のスキルとして積み上がっていくなんて最高だなぁと日々感じています。

妥協せずに転職活動を頑張り続けていれば、ご自身が入りたい企業に、きっと熱意は伝わります。あなた様に合った企業様と、どうかご縁がありますように!

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