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知らない人んち(仮)第3話 シナリオ案

ちう

ちう
 

きいろ「…大好き」
 

?「俺もだよ」
 

ぎう 
 

きいろ「こんなにくっついてるのに」
 

「寂しいよ」
 

「どうして もっと もっと くっつけないの」
 

(きいろは泣いている)
 

「どうして」
 

「あなたと一緒になりたいよ」
 

 

「アク」
 

ちう

きいろ「夢か…」

 

[回想]
 

(いろどり公園にて)

 

女1「お前 竹田先生といい関係なんだろ?」
 

きいろ「ち 違うよ」
 

女2「汚らわしい」

女3「汚らわしい」

女4「入所してすぐそれって」
 

女5「お小遣い目的か?」
 

女6「あはは」

 

きいろ「体は…売らないよ」

 

アク「…心は売った訳だね」

 
 

(バスタオル1枚のきいろ)

(表情は暗い)
 

キャン「とにかくさ」
  

女1「竹田先生は私達のものなの」
 

女2「誘惑してんじゃねーよ」
 

女3「気持ち悪」

 

アク「お前いらないわ」

 
 

(少女達はきいろを取り囲み)
 

(軽く蹴り始める)

(執拗に)
 

女1「君 面白い顔だね」
 

かし

 

女2「その顔で喋るなよ」

 

かし
 

女3「気持ち悪い」
 

かし

女4「生きてんなよ」

かし

女5「クソボケ」
 

かし
 

女6「死ねとしか言いようがない」

 

きいろ「うわああああああ」

(割れる花瓶のイメージ)

(空の電話ボックス)

(その中に閉じ込められ 放置されている)
 

(バスタオル1枚のきいろ)

 

がちゃがちゃ

きいろ「空かないよ」

「うええええん」

「寒いよ」

「暗いよ」

「怖いよ」

 

ジェミ「きいろ」

 

がちゃがちゃ

(電話ボックスを開ける)

 

ジェミ「お前は罪を犯した」

「だから」

「このような目に遭うのも無理はない」

「だけど」

「私はお前を助ける」

 

きいろ「ありがとう」

「早く里親見つけて 出ていくよ」

(回想終わり)

[朝]

アク「あ…いてくる」
 

キャン「行ってらっしゃい」

「今日は外泊するって」

(アク退場)

キャン「さて…と」

がちゃ

(女達が入って来る)

 

きいろ「何ですか…」

 

女1「あれーきいろちゃん?」

 

女2「良かった 元気そう」

 

女3「きいろちゃん ユーチューバーやってるんだって」

 

女4「私達もだよ」

 

女5「動画見せてよ」

 

きいろ「まだ 始めたばかりなんです」

「誰も見てくれないんです」

「仕方ないですよね」

「喋りも面白く無いし」

 

女6「きいろちゃん面白いよ」

 

女1「存在が」

 

きいろ「…」

 

女2「一緒に収録しようよ」

 
 
 

[空き地]

(和気あいあいと撮影が進む)

 

きいろ「…」

「何か企んでます?」

 

女2「え?」

 

きいろ「何で そんなに優しいんですか…」

 

女3「思い出しちゃった?」

 

女4「私達も色々と苦労したんだよ」

 

女5「きいろちゃんには悪い事したと思ってる」

 

女6「だから 謝りたいんだ」

女1「今さら許してくれないかも知れないけど」

女達「きいろちゃん 昔いじめてごめんなさーい」

 

キャン「ほら きいろちゃん」

 

きいろ「あ…あ…」

「そんな」

「だって私 ずっとあなた達を憎んで来たんだよ」

「今更 わざとらしいよ」

「ねえ 私を虐めてよ 昔みたいに」

「何 善人ぶってんだよ」

 

キャン「あのねきいろ」

「人は変わるの」

「今はみんな 大人なの」

「過去の罪を償って」

「前に進みたいの」

 

きいろ「今更 謝られてももう遅いよ」

「私を置いてかないでよ」

「私は…何にもなれなかった」

「あなた達のせいだ」

「きっとユーチューバーにもなれない」

「誰も私を見てくれない」

「苦しいの」

「寂しいの」
 

惨めになってしまった

「ジェミ…お願い」

 

(ジェミは空き地に埋めて置いた銃を取り出す)

 

一同「!」

 

キャン「銃…本物…じゃないよね」

 

ジェミ「本物だ」

(銃口をきいろに向ける)

「本当はお前らを殺す為の銃と聞いてたけど」

「どうやら予定が変わった様だね」

「きいろ…救済してあげる」

(銃声)

 

きいろナレーション「私には何も無い」

 

「私は何者にもなれない」

 

「でもね アク君」

 

「私が竹田先生の彼女になった時」

 

(お前いらないわ)

 

「泣いてたよね」

 

「私も本当はアク君が良かったんですけど」

 

「おかしいなあ」

 

「アク君 大好きだよ」

  

「俺もだ」

 

「そうですか」

 

あれ?

 

(アクがきいろを抱きしめている)

アク「きいろ 大丈夫か」

 

きいろ「ど どうしてまだいるの?」

「戸塚純貴さんの都合で」
 

「『アクは中盤で退場』って書いてたじゃない!」

 

アク「このシーンから撮れば問題ないだろ」

 

きいろ「さ さっきのもう1度」

 

アク「俺の彼女になれ」

 

きいろ「はい」

ちう

ちう

 
 

キャン「しょーもねー奴等だな」

[数年後]

(並ぶユニリーバ製品)

(身なりを整えるアク)

続く

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