見出し画像

死にたいと口に出す人を排除したい衝動

今まで私に
「死にたい」と言った人は
どのくらいいただろうか…

「死にたい」という言葉を
何十回聞かされて生きてきただろうか…
数えきれない。

まだ小学校に入学してない頃の記憶…
何歳の頃だろう。

寝る前の絵本の読み聞かせ。
天国だか地獄だかが出てくる絵本だった。

母親に問いた。
「天国って本当にあるの?」

すると母は言った。
「どうだろうね。ママが死んだら
枕元に出て来て教えてあげるね。
天国があるのか、ないのか。」

ブラックな事を明るく話す母だった。
この後すぐに自分は末期癌になり
手の施しようのない状態になるなど知る術もない。

母は亡くなった。
枕元に出てくる事もなく、
天国も地獄もない現実を知った。

高校生の頃からSNSで出会う人から
相談をされる事が増えた。
なぜか分からないが、相手はよく
「死にたい」と口に出した。

「このまま飛び降りたい」
「誰にも迷惑をかけたくない」
「手首を切ってみた」

母親が生きたかった大切な今日を生きている。
日々、そう思いながら悲痛な現実を生きている
私には全てが生ぬるく聞こえた。

「死にたいなら死ねばいい」と
口にして死なれては困る。
私は人を殺したくない。
可能であれば生きてほしい。

説得を重ねても相手は衝動で言っているだけで
翌日には美味しいものを食べた話をしている。

衝動性がある人はよく死にたがる。
生命力が強いのに死にたがる。

大人になるにつれ哀しい話だが
自死が身近になる。
その都度、病院へ行って欲しかった。
助けられる人を見つけて欲しかったと
切に思う。

綺麗ゴトなら何でも言える
「助けてあげたかった」と。

しかし自死が近い人は助けられない。
足を骨折した人を
「治してあげる」と医師以外は言わない。

同じことである。
なので死が近い人が周りにいるときは
どうか病院へ連れて行ってあげてほしい。

生ぬるく言っている人間は…
きっと今日も言ってるだろうから興味はない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?