#短歌 ペーパレス社会じゃ糊をつかわないように神への祈りも絶える

紙を信仰している。

最近、どんどんと忙しくなっているし新しい経験や学びも多い。
価値観もごろごろ変わっていくし、知識が増えてモノの見方がずんずんと様変わりしていく。
昨日の自分が何を思っていたかすぐにわからなくなる。
思い出が消える分にはわりとどうでもいいが、
なぜそれをそう決めたのか、という判断の前提や経緯を忘れてしまって、状況が変わってるのに前の判断を無駄に引きずる。
紙のスケジュール帳やメモ帳のいいところは、間違いもリスケもすべて残るとこだ。
データと違って操作ミスで気づかないうちに1行だけ消し飛ばしたりもしない。
to doついでに、なぜそれをするのかを書いておけばしなくて良くなる状況変化に気づけるから無駄なことをせずに済む。
そもそも相手の主張を勘違いしたのか、聞き落としたのか、頓珍漢な返事をしただけのか、
どの段階でエラーが生じたかはto doメモを見るとわかるし、
そのフロー全体を後から見れば、失敗しやすいポイントと対処法のマニュアルの下書きに勝手になってくれている。
1行ずつ書いていくと勝手にログが取れていくのだ。
このノートを見れば必要な情報が損なわれにくい形で残されているとわかれば、
安心して忘れて目の前のことに集中できる。
思考にバックアップがあると思えば、いろいろ試しやすい。
私は紙を使って過去の自分と思考や情報を共有しているのだ。

ペーパレス社会ではあるが、紙は私にとって神である。

糊は紙と何かを繋ぎ止めるもので、
祈りは何かと心を繋ぎ止めるもの。
紙も神もなくなれば、どっちもいらない。


ペーパレス社会じゃ糊をつかわないように神への祈りも絶える

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