幽霊のためのフジロック案内(36日目)
山田しいた『乙女文藝ハッカソン』最終3巻を読んで、ああもうここで終わっちゃうのもったいなすぎるからどこかで続きを描いてくださいと思いつつ、作中の文藝ハッカソンのお題「祭」で自分なら何書くかなあ、と考えたりした。
(ちなみに文藝ハッカソンとはチーム組んで制限時間内に小説を書いて出来を争う集団創作バトルのことです。)
昨日箇条書きで書いたらなんだかしっくりきたので、考えたことを考えた順に箇条書きで書き散らかします。
・夏祭り、お盆に死者が帰ってくるのをなんとなく自然に受け入れてるけど、なんで夏なのかな。今の日本夏暑すぎるからおれが死んだ人なら春か秋に帰ってきたい。
・ボルタンスキーの図録読んでたら、明治大学の湯沢英彦教授の文章に、彼は日本のお盆に興味があるとの話が出ていた。「家に帰ってくる先祖たちは何代くらい前までなのか」「知っている範囲の外の先祖は帰ってこないのか」「帰ってくる先祖というのは単なる思い出ということか、それとも何か別のものか」と掘り下げて聞かれてうまく答えられなかった、というエピソード。
・現世の子孫のために、迷惑な先祖が里帰りしないよう食い止めるお祖父ちゃん(ただし先祖内では一番の下っ端)とか。
・一番祭りが開かれなさそうな場所ってどこだろう。人間がいないところ、と言ってしまえばそれまでなんだが。虐殺された人々が埋まっているアタカマ砂漠で数多の風鈴が鳴り続けるボルタンスキー『アニミタス』は、ある種の弔いでもありえるが、それは祭りとはいえないだろうか?
・祭は生と死の境界を揺るがすもの。
・フジロック行きたい。
・フジロックで死人が踊っていても別にだれも気にしないなあ。おれが死人だったらあの世からフジロックまず寄って、そのあとしばらく温泉浸かってからお盆に実家に帰りたい。
・幽霊のためのフジロックフェス案内。
・この世のものならぬ存在は、異なる空間に入る際に中からの許可を必要とする、という話がある。幽霊がフジロックへ行くために必要なものはなんだろう? リストバンドを持っている来場者の持っている何かを依り代にするとか?
・虫除けスプレーちゃんと使ってる人には憑依しづらい。
・幽霊たちは使われていないスキーリフトから現世に降りてくる。
・ジョー・ストラマーとか忌野清志郎の知り合いだっつって勝手に入場しようとする幽霊が結構いる。
・苗場プリンスホテルに不法侵入しようとする幽霊が後を絶たないため、ホテルの所々にお札などで結界が張られており、それに気づいた海外セレブをしばしば震え上がらせている。
・フィールドオブヘブンはお香焚かれててわりと成仏しがちだから注意すること。
・フジロック常連出演者のBig Willie’s Burlesqueには幽霊のメンバーがいる。
・渋さ知らズのメンバーとして入場してくる幽霊が毎年いるが、実際にステージにも出ているので不法ではない。
・これちゃんと完成させた方がいいのだろうか。
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