怪我はしない方がいいです。
先週、捻挫をしました。
友人の誕生日パーティの飾りつけの際、椅子から降り損ないました。着地時、100均で買った「2」の風船を破壊しました。29歳のお祝いまであと3年間使えたというのに。
1週間は松葉杖を使用し、その後2~3週間で治る程度の怪我でした。今まで、「怪我は完治するのならよい」ぐらいに思っていました。最近怪我をしていなかったから甘く見ていたのです。
子どもの頃は、怪我が身近で今より体も軽かった。しかし今は、自分でやることが増え、体重も増え、運動神経が悪いという私の特性も重なり、シンプルに「怪我って困るな」と思いました。
松葉杖を使った生活は、一度立ち上がるだけでも疲れるし、移動中は腕が疲れるというより掌が痛いです。
トイレに行くのも飲み物を取るのも面倒で、どちらもあまりしなくなりました。結果、切れています。水分不足によって。お尻の穴が。
掌の痛みを軽減すべくググった結果、以下の記事を参考にしました。
足を怪我した時に読むブログ⑤―レッツ・松葉杖<準備編>―
記事では、松葉杖専用のポーチをお勧めしていました。
私は1週間しか松葉杖を使わないため、家にあるポーチを杖に括り付けてスマホだけ運べるようにしましたが、小さすぎました。ペットボトルやその他の小物が運搬できるサイズ(小さめのトートバッグ程度)が必要でした。
杖に両手を取られているので軽い物も鞄に入れて持ち運ばなければならず、朝の準備から寝る前の時間までとにかく不便です。
ちょっと掃除機かけたい ちょっとゲーム機取りに行きたい、みたいな「ちょっと」ができず、ネットサーフィンしかしなくなりました。
また、序盤はバランスを崩しやすく、1日1~2個のペースであざが増加。
脛に階段の跡、けつには青タンの大銀河。そして身に覚えのない小さな星々たち。合唱曲「COSMOS」の歌詞が思い出されます。
松葉杖生活7日目、誕生日パーティの催しとしてカラオケに行きました。
休み休みにしか進むことができない私の様子を見て、友人は「人ってこんな状態で外を歩いちゃいけないだろ」みたいなことをつぶやいていました。
私もそう思います。でも行きました。
家を出ればたちまち距離との闘い。点字ブロックが消失点に向かって細まっていく景色に、距離の膨大さを感じます。
個人の歩き方の癖にもよるかもしれませんが、距離が延びるにつれ、腕や、酷使される健康な方の足よりも「手首の筋をおかしくする」という恐怖を感じました。
隣駅の徒歩5分の場所だったにもかかわらず、翌日、胸から上はすべて筋肉痛になりました。
長時間家の外に出たのはその1日のみですが、すれ違う人はみんな少し大きめに避けてくれました。トイレに入ろうとした時にドアを開けてくれる方、荷物を持ってくれる友人。
私を心配した人もいたし、当たり前のようにそれをした人もいました。
「怪我は完治するのならよい」という考えは誤りでした。
怪我は、怪我が治るまでの間、痛みと共に毎秒そこに存在し続けました。
そして、怪我をかばうことに意識的にも無意識的にも人を巻き込むこととなりました。
実家でリモートワークをし、ぬくぬくと暮らしている私だからこそ、この程度の被害で済みました。これが毎日出勤する仕事であれば通勤は登山のようであり、買い物はできず、一人暮らしであれば追加の怪我があっても助けてくれる人は現れない、という苦痛が加わるでしょう。
怪我はしない方がいいです。
〈追記 2024/5/8〉松葉杖に巻く包帯について
足を怪我した時に読むブログ⑤―レッツ・松葉杖<準備編>―
ブログには、松葉杖に包帯を巻く方法を詳細に説明しています。私は手で持つ箇所にしか包帯を巻きませんでしたが、脇に挟む部分にも包帯を巻くことをおすすめします。
壁に立てかけた杖が倒れた際、壁に黒い跡がついてしまうからです。私は1週間のうちに4か所の跡を刻み、落とし方が今もまるでわかりません。
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