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ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん

KBCシネマで1日限定で上映された 『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん』
この映画は政治的な映画ではなく、北朝鮮への帰還事業で朝鮮人の夫と共に地上の楽園と謳われた北朝鮮へ渡った日本人妻と日本に残った家族の物語(ドキュメンタリー)である。

この映画は政治的なものではない。しかし、この映画を観ていかに私たちの生活は政治的であるか、政治の影響を受けているのか改めて実感した。

帰還事業;当時は日本での差別とそれによる貧困、北朝鮮は『完全就職、生活保障』地上の楽園と言われ魅力的に伝わったことは想像がつく。映画の中で言われていたのは、三年したら帰国(里帰り)する、ということ。
生活が落ち着けば日本との行き来もできると思えるような状況であったようだ。

三年のはずが家族と再会するのにこちらのご家族(姉妹)の場合は58年もかかってしまった。
舞台挨拶ではこの映画の出演というか取材を受けたご家族(主人公ともいえる)もお気持ちをお話ししてくださいました。

家族が帰還事業で北朝鮮へ渡った。58年ぶりに会える喜びは想像がついた。裏腹に取材されテレビや映画になるプライバシーを晒す不安があるのではないか?と心配になった。
しかしご家族は北朝鮮でお姉さんと近くにいる同じ立場の日本人妻の方達のご家族を探し再会して同じ喜びをと尽力されている。そして日朝の架け橋となるべく活動をされるようになった。
安易な道じゃない。誹謗中傷もあったようだ。拉致被害者と違って自分の意思で行ったんだから”自己責任”と。

当時の時代背景や政府や赤十字や政治家たちの言葉を信じたらこうなった。行くことを決めたのはその方自身だけど、自己責任と言えようか?
あまりにも冷たすぎやしないだろうか?

どんな状況でも家族は離れ離れになるのは悲しいことです。


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