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北方民族博物館へ行ってきた

先日ですが、網走の北方民族博物館へ行ってきました。

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展示入口は薄暗いブルーの通路に怪しげでお経みたいな民族音楽が流れていて、小学生のときの自分だったらビビッて入らなかっただろうな。

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なんと、大昔は北海道とロシアが陸続きでつながっていて、それで人や動物の交流があったらしい。

それがだんだんと海の高さが上がって分断されたらしい。

12000年前で今より30m海は低くて、

10000年前で今より20m低かったらしい

2000年で10m上がったってことは、1年で0.5㎝ずつ上がったっていうことで。

いま、オーストラリアと日本は地殻変動で毎年7cmずつ近づいているらしいからあながち非現実的な話でもないんだな。



カラフルでかわいい色々な装飾品

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どこかの民族のお祭りや儀式用の晴れ着

左が女性用で右が男性用

男性用はなんとなく戦国武将の服装にも似てる。

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アザラシの腸や魚の皮でできている防水服

まさか天然素材で防水服が作れるなんて!その工夫と知恵にはびっくり。

魚の漁などでイカダに乗る際に着ていたらしい。

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各所にビデオが設置されていて、道具の使い方や生活の様子を見ることができる。

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その様子が結構自分には新しい発見で、

今まで寒いところの民族(アイヌ、イヌイット、シベリアの方etc..)の暮らしは「厳しい・寒い・辛い」っていうイメージしかなかったんだけど、そのビデオには魚が大量で嬉しそうな場面とか、暖かい日差しを浴びてポカポカ気持ちよさそうな親子の場面とかもあって。

「そうだよな、同じ人間だもんなあ」と思った。

初めて昔住んでた人たちに人間味を感じることができた。


こどものままごと道具。けっこう完成度高い

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熊送りの儀式で使われた楽器。かわいい

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アイヌ民族に熊送りの儀式があることは知ってたけど(ゴールデンカムイで)、それが他の北方民族でも似たような儀式があったことは知らなかった。大きな力に敬意を示さなきゃ、と思うのは人間共通なんだ。

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北海道の民族の歴史は、ざっくりいえば

縄文文化⇒アイヌ文化

という順番なんだけど、なんとオホーツク地方にはその間に「オホーツク文化」という独自の文化があったらしい。

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うーん面白かった。

屈斜路外輪山トレイルにもアイヌの祈祷のための建物跡があるみたいだし、もっと勉強深めていきたいと思った。

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