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師匠と呼ばれて

大型連休満喫できました。こんにちは、Threebread店主です。今回は少々照れ臭いお話。私も師匠と呼ばれてしまいました。


人の繋がり

去年から今年初めにかけて、生地の仕込みのアルバイトさんを雇っていました。パン屋経験の長い方で、作業は私よりもとても早くて大変助かりました。
人柄もとても良くて、他人と働くことに少々怖さもあった私の心配は杞憂に終わりました。

そんな彼女が、近くオープンするパン屋さんの店長さんを任されました。そして依頼があり、今私が彼女のパンのアドバイスをさせてもらっています。

すごいスピード感で繋がっていったこの話。普段人との縁とは離れたところで生きている私でも、この縁は特別なものだと感じています。


ミニコロネ販売しました
小さくて可愛いです


パンを作る者として

パンに限ったことではないのですが、知識というのは後世に伝えていかないといけないと思っています。私の知識なんてたかが知れていますが、この5年くらいめちゃくちゃパンのことを考えているので、多少は蓄積されているはず。
そんな知識を総動員して、今、パンを食べて改善の提案をしています。

自分以外の手で作られたパンの改善というのはなかなか難しいです。今まで私は自分の作り方でしか試行錯誤していないですし、出来上がったパンを食べてのアドバイスというのは、解から方程式を推測するような困難さがあります。

ただ、今回私がこの仕事を受けたのは、この地域のパン文化の向上…具体的にいうと、お客様のパンの選択肢を増やしたいという考えがあってです。
パンを作る者として、使命感を感じています。

上手にできたくるみパン


師匠と呼ばれて

先日、New店長さんをとあるお店の方に紹介したところ、彼女が私を「師匠です」と言ったのです。
私はかなりびっくりしました。びっくりしたのでこの記事を書いています。

私の師匠は本当にすごい人で、私はパン生涯かかって追いつけるか分かりません。私にとって師匠とはそんな存在。その言葉を自分に向けられたとき、私は素直に受け取れませんでした。今もまだ私の少し先でふわふわと浮いている感じがします。

でも、そんな風に思ってくれている彼女の気持ち、そしてそれを表明してくれたことがとても嬉しいです。
少しは、私は人のため、パンのためになっているかなと思えます。

私にとって彼女は、初めてのパンの専門的な話ができる仲間です。いつまでもお互いに尊敬しあえる仲でいられたらなぁと思います。

完成した全粒粉のパン


師匠と呼ばれて私ができることは、ひたすらに出来上がったパンを研究することです。食べて感じる、思いを馳せる、理論を足して答えを導き出す。
なんとか正解に近い解を渡せるように、そして晴れやかな気持ちでオープンできるように、私の役目は重大です。

二人で踏ん張って、いいパンを作れるように進んでいきたいです。個人的にも彼女の気持ちに応えたいです。さあ、今日も試食しますよ!

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