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生成AIが作った文章をそのまま使うのは、読者からの信頼を裏切りかねない
Open AIの最新モデル「ChatGPT-4o」、Microsoftが作ったAIアシスタント「Copilot」、Googleが全力開発した対話型AI「Gemini」・・・、エトセトラ、エトセトラ。
いやー、近年の生成AIの進化スピードは凄まじいものがありますね。
正直あまりにも速すぎて、もはやついていけません。
ほんの1年ちょっと前まで、ChatGPTの最新モデルは「GPT-4」で、Copilotの名称は「Bing AI」で、Geminiの名称は「Bard」だったのに!!
特に「Bard」は、日本語で「吟遊詩人」という意味があり、ユーザーからの質問に対して「詩人」のように自然でなめらかな回答を返す、という役割を期待して名付けられたそうで、名前の由来が気に入っていたのですが。。。
どうして名称を変えてしまったんだ、Google!!
・・・すみません、思わず力説してしまいました。本題に入ります。
最近では、生成AIを活用して文章や記事コンテンツの作成を自動化&効率化する「AIライティング」なるものが流行っているようですね。
私も、「ブログ記事の作成に役立つかも!」と思い、AIライティングツールを2週間の無料トライアルで試しに使ってみたことがありますが、たしかに便利といえば便利でした。
ボタンを押すだけでそれっぽい文章が次々と出てくるんですから、まったくもって驚きです。人々がこぞって使いたがる理由が分かる気がします。
ただ、生成AIを文章や記事作成のアシスタントとして活用するなら、これだけは絶対に守った方がいいと思うことが1つあります。
それは、「AIが作った文章をそのまま使わない」ことです。
「誤った情報を出力することがあるから」とか、「意図しない表現が含まれていることがあるから」といった、モラル的な理由でそのように感じたのではありません。
文章を書いた本人の「その人らしさ」が見えてこないから嫌なのです。
きっかけは、とある人が会社の社内掲示板で発信した1つの「お知らせ」でした。掲示文を読んでいるうちに、私は違和感を覚えます。
あれ、この人、普段は「~しております」とか、「~いたしました」みたいな、丁寧すぎる言葉はあまり使わないのに、今回はどうしたんだろう?
掲示の差出人は会社役員の1人で、過去何度か見てきた別の掲示文の中でも、時々やり取りするメッセージの中でも、こんな丁寧な言葉を使っているのは一度も見たことがありません。
そして、掲示文の末尾には「By BingAI」と付け加えられていました。
Microsoft Copilotの前身、「Bing AI」のことです。
ああ、この掲示文は生成AIで書かれたものか。
瞬間、私は今まで感じたことがないほどの強い嫌悪感を抱きました。
「何だこれ、この人がこんな文体で文章を書くはずがない!あり得ない!」
と、掲示文から読み取れる過剰な丁寧さと、私が把握していたその人の人物像とのミスマッチ具合に脳がバグり、混乱を引き起こしたようです。
その後も何度か「By BingAI」と書かれた掲示文が出回りましたが、ある日を境にぱったりと見かけなくなりました。
書いた本人が「これはまずい」と感じたのか、誰かに「やめた方がいい」と言われたのか、定かではありませんが。。。
・・・とまあ、書き手の「個性」や「その人らしさ」をガン無視した、いわゆる「完全AI作」の文章は、読者からの信頼を裏切りかねないということで、もし記事作成などの過程で生成AIを使うのであれば、人の手による文章の修正・手直しは欠かさないよう、肝に銘じたいものです。
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