♬パプリカ 花が咲いたら♫ 胸の痛みなしに聞くことができない歌。 が、そこに隠されていたメッセージとは…
2019年は日本中でこの歌が歌われていた。
『パプリカ』
米津玄師による
「NHK2020年応援ソングプロジェクト」の書下ろし
ということで
秋の保育園の発表会で踊ることになったらしい。
孫のKANAも一生懸命練習したようで
9月頃に「やっとできるようになった」と
次女が動画を送ってきた。
♫パプリカ 花が咲いたら~♬
舌ったらずで
でも高い声を一生懸命出して、
振りも付けながら、
鼻の頭に汗をかいて,
歌っている。
途中でピョコっと跳ぶのが可愛い♡
だが、結局、次女は自分の娘の発表会を見ることもなく、
亡くなった。
発表会は葬儀の1か月後だった。
今でもまだ、街角やTVでこの歌を聴くことがある。
いい歌だと思うのだが、悲しみのようなものがこみあげてくる。
あの動画が蘇ってきて…
わずか5歳で
母を亡くしたKANAのことを思うと、
胸が締め付けられる。
なぜ孫娘は
5歳で母と別れなければならなかったのか?
自分のことは何とかするとして、
天はこんな幼い子になんという仕打ちをしてくれるのか!
♫パプリカ 花が咲いたら
晴れた空に種を蒔こう
ハレルヤ 夢を描いたなら
心遊ばせあなたにとどけ♬
≪パプリカ 歌詞より抜粋≫
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実はこの恨みつらみを書いたnoteをここまででUPするつもりだった。
が、そう言えば「パプリカ」のことを
あまり知らなかったなと思って、
調べることにした。
セルフカバーされた米津玄師版MVを参照に歌詞を読み解いていく記事を見つけた。
MVを見るのは初めてだった。
ていうか、歌詞も全部見るのは初めて。
赤いマントの少女が出てくるのだ。
そしてそれはどうやらこの世にいない子らしい。
原爆で亡くなった子だという説もあったが、3人は兄弟だという解説もあった。
♫夏が来る 影が立つ あなたに会いたい
見つけたのは一番星
明日も晴れるかな♪
≪パプリカ 歌詞より抜粋≫
「あなたに会いたい」
という歌詞が胸を撞く。
そして、この赤いマントの女の子は
どこか小さい頃の次女に似ている。
♬喜びを数えたら あなたでいっぱい
帰り道を照らしたのは
思い出のかげぼうし♪
≪パプリカ 歌詞より抜粋≫
「喜びを数えたら あなたでいっぱい」
さらに追い討ちがかかる。
鶴が何羽も飛んでいくシーンがある。
私のイメージシンボルは名前に因んで「鶴」なんだ。
そしてとどめにパプリカの花言葉は
「君を忘れない。」
もうノックダウンだ。
涙がハラハラとつたう。
泣かない私が泣く。
きっと次女は
このマントの女の子のように
私たちの周りを自由に飛び回っているんだ、
そして悲しんでいると心配して寄って来てるんだ、
と思った。
過去から届いた今の私へのメッセージ。
こじつけと言えばそれまでだけど…
言いようのない懐かしさを帯びた悲しみの正体を見つけた気がした。