就活体験記② 大学3年の3月〜4年の5月終わりごろ
3月に就活情報が解禁になると、私の就活生活は説明会の参加をしながら、エントリー、ESの提出、webテスト、そして選考に進めれば面接という毎日だった。どのような企業を受けるかを決める際には、女性の場合、一般職か総合職どちらかを選び、また大手企業か中小企業かを選ぶことになる。私は自分の性格や働き方などを考慮した上で総合職を選び、また、名前の通った会社に行きたいという思いがあったため、大手企業に絞って受けることにした。もちろん中小企業でもよかったが、逆に数が多すぎてどこを受けたら良いのかわからなかったのだ。
メーカーでグローバルという視点で企業を選んでいくと、機械部品や半導体、カメラといったビジネス分野になっていった。職種を決める際に、私は文系だったので必然的に営業職となり、できたらマーケティングがいいなあと思っていた。また、少し購買や調達といった職種にも憧れを抱いた。
面接はいつもそれなりに評価も良く、2次、3次のまでは進めていた。もちろん書類選考で落ちるところもあったが、常に複数社の持ち駒を持っていたかったので、面接を受けつつ落ちては増やすというようにエントリーも引き続き行っていた。
エントリーの際、企業によって様々なフォーマットや文字数でESの文章を作らなければならなかったため、回を重ねることにパワーアップしていったと思う。また、面接でも毎回振り返りや反省を次に活かすように意識して行った。
次の選考に進めると、東京に行くこともも多くなり、充実感や達成感が得られた。しかし内定に至るまでには、まだ長い道のりが待っていた。
1番最初に最終面接に進めたのはゴールデンウィークごろだった。ここの会社は面接ではいつもかなりうまくできていたので自信があった。これで内定をもらえれば周りと比べても割と早い方で、気持ちに余裕が出るだろうと思い、面接会場の東京へと向かった。しかし面接当日に話そうとしていた内容が全部飛んでしまい、頭が真っ白になる事件が起きた。結果は大失敗である。それに加えて面接官の態度も悪かった。なぜ失敗したのか。それは前日に原因がある。
最終面接の前日の夜、夜行バスで移動したのだが、一睡も眠ることができなかったのだ。夜行バスだからというのも理由ではあるが、もう1つの理由は就活が終わり次第行こうと思っていた留学の件である。実はあらかじめ就活が早く終わる前提で留学の時期を決めて申し込んでおり、出発日も決めて支払いも済ませていた。その出発日が迫ってきていることや、日程を後ろ倒しにするかなどの判断や手続き関連の連絡が、夜行バスでの移動中に送られてきて、そちらに気を取られてしまったのだった。
留学の日程を決めてしまうのはモチベーションを上げるには効果的だが、同時に自分で自分の首を絞めてしまうことにもなった。
学生時代にアルバイトをして貯めたお金での留学である。自分の経験上、最も高い買い物だったため、絶対に無駄にできなかった。急に不安や焦りが大きく心の中を占めるようになっていた。
そんな事情のせいで面接に大失敗してしまい、内定のチャンスを逃すこととなったのである。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?