就活準備は何をするべき?⑤業界研究、企業研究やり方が分からない! 情報収集、リサーチ方法について

業界研究や企業研究は、自己分析を行い、将来のビジョンを考え、就活の軸を設定してから、いよいよそれらを実現できる環境を探すプロセスになります。

いざ情報収集するとなっても、いろんな業界や会社がありすぎて、どうやって調べたらいいかわからなかったりしますよね。
気になった業界があっても、そうやって会社を絞り込んだらいいのか。
同じようなビジネスをやっている競合他社の比較も難しいですね。

しかし、選考を受けるうえで、面接などでは、どれだけ業界研究、企業研究ができているかが問われます。
業界研究や企業研究がうまくできれば、会社探し、会社選びも楽に行えるし、面接で他の学生と差をつけたり、面接官に「よく勉強されていますね」と好印象を与えることができます。

どんな研究方法があるのか?


調査方法は、企業説明会、ホームページ、OB訪問、インターンシップ、新聞、本など多くの手段があります。
場面に応じて適切な手段を選びましょう。

志望業界が決まっていない、興味ある会社や職種がない場合

本で調べる(四季報『業界マップ』)


・業界全体を見渡す 様々な業界同士を比較することが可能
・業界内の構造、会社のランキングや注目度なども図式化されて分かりやすい

志望業界が分からない場合や、志望業界はあるけど、どのような会社があるのかが知りたい場合有効な方法です。その業界の方向性や注目度、各社の規模や特徴なども書いてあります。

「会社四季報」業界地図 2022年版
作者:東洋経済新報社
東洋経済新報社
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志望業界が決まった、興味ある会社や職種がある場合

説明会 

・気軽に参加できる 
・会社概要、主要ビジネス、企業理念、会社や社員さんの雰囲気などが分かる

興味のある志望業界が見つかった場合、特定の会社について知りたい場合などに、企業説明会の参加がおすすめです。説明会には、大学などが企業の担当者を招いて行う学内説明会と企業が開催する企業説明会があります。

実際に企業の方からお話を聞くと、会社の雰囲気が分かったり、その会社で働くイメージが持てるようになります。気になったことを質問してみるのもおすすめです。
興味半分、面白半分でも大丈夫です。ちょっとでも気になったらガンガン参加してみましょう。

OB訪問(先輩社員訪問)

・企業について深く知れる
・良いところだけでなく本音が聞ける
・場合によっては社内部門への紹介や、早期選考のお誘いがある

自分の出身校や所属グループの先輩で、自分の興味ある企業に行った人がいれば、連絡をとって直接話を聞いてみましょう。
学校のキャリアセンターに登録されている場合や、会社のホームページから調べて連絡先を入手できる場合などがあります。

OB訪問では先輩社員の本音や生の声を聞くことができます。
実際働いてみてどうなのか、具体的なイメージを得ることができるでしょう。

先輩の就活経験から、その企業に入れるためのポイントやアドバイスをもらうことができたり、先輩とのコネクションができて、時には評価されて早期選考に呼ばれたりするチャンスもあります。とてもお得ですよね。

インターンシップ


・実際にその企業の仕事が擬似体験できる
・実体験を踏まえて仕事内容の判断が可能
・場合によっては社内部門への紹介や、早期選考のお誘いがある

インターンシップには、短期インターン(1日〜数日)、長期インターン(数週間〜数ヶ月)のものなどいろんな種類があります。

どのような仕事をするのか、どんな働き方なのか、どういうタイプの人が多くて、どんな人が活躍できるのかなど、実体験を踏まえて判断することが可能です。

特に長期インターンの場合評価されることが多く、そこで認められれば早期選考の案内が来ることもあります。1社について深く知りたい場合や、志望度合いが高い場合などにおすすめです。

新聞


・客観的に事実を知ることができる
・その企業の現状や課題、将来像について本音が聞ける
・競合他社との比較に関する情報が得られる

新聞は企業の良いところ、良くないところについて、客観的に事実を知ることができます。ホームページや説明会では得られない情報も多いです。
それは、新聞記者が第3者の視点で冷静に記事を書いているためです。

新聞記事には、会社ごとの特定の基準でのランキングや、批評、課題、経営視点の本音などが書かれています。社長や重役がインタビューに答えた記事があれば、その企業の現状について本音が聞けるでしょう。

面接では、弊社について課題だと思うことと、それに対してどうしたらいいと思うかという質問をされることがあります。
新聞でリサーチしていればこういった質問にも的確に答えることができるでしょう。

競合他社との比較を聞かれた際も、そういった批評の記事を見つけられていれば、的確に応えることができます。
新聞は正しい情報を公開しているので、信頼に値します。

その他

・みん就
・企業のホームページ
・会社の口コミサイトなど

リサーチする上でのポイント


・企業理念(唯一無二のため競合他社の比較に有効)
・社風
・特に力を入れているビジネス
・社会とのかかわり方
・社会にどのように貢献しているか(何を提供しているか)
・問題、課題意識を持っていること
(それに対して自分はどう貢献できるかアピールするため)

得た情報を志望動機など、ESや面接でどう役立てるのか、どういったアピールをするのか考えながらリサーチを行うと、視点が定まり、有効な情報が得られるようになるでしょう。

おわりに

企業研究は1つだけの手段ではなく、複数を組み合わせて行うことで、業界や企業について広く深く知ることができます。
そうすると面接時にいろんな質問をされても、しっかり答えられるようになるでしょう。情報量が多いというのは武器になります。

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