カスタムメイドのスマホがあればいいのに

私はノッチが嫌いだ。ノッチというのは、スマートフォンの画面側にぶら下がるようにして配置されている、インサイドカメラやスピーカーを設置するためのスペースで、最近のスマートフォンでは液晶に食い込むようにこのノッチが「虫食い」みたいに配置されている。例えばiPhoneの場合では、このノッチの脇スペースに電池残量や時刻なんかが表示されるようになっている。

発表当初からこのノッチというやつがダサくてダサくて仕方ないと思っている。インサイドカメラとかいらないからノッチをなくすか、スピーカーだけにしてくれ、と思っていた。例えば動画を再生する時にも結局ノッチの脇は死んでるので、この中途半端な画面拡張が嫌だった。せっかくなら全面液晶にしてくれよ。という気持ちだ。

しかし、SNSとかそういうので「自撮り」とか「セルフィー」とかを楽しんだり、ビデオ通話なんかを楽しむ方々にとってみれば、インサイドカメラは必須で、そのために設置されている物だということも重々理解している。あとは顔認証とか(これもいらないと思っているが)そういう便利な機能のためにも、インサイドカメラは採用されているんだと思う。

それでも私はいらない。それを撤去してその分安くしてくれと思う。まあ、いらないなら使わなければいいのだが、使わない機能やデバイスにお金は払いたくない。欲深いというか、ケチな根性をしているというのは理解している。ただ、これらスマートフォンの本体代金というのは年々高額になってきており、それならいっそ安いパソコン買おうかな、くらいの値段になってきている。スマホ自体の必須機能自体の開発がほとんど伸びしろがないほどに成長したからだと思うが、各社、自社にしかない拡張機能、便利さ、要は「必要を満たした上での付加価値・機能」で市場にアピールする時代なのだと思う。結果高額商品が溢れ、手がとどく人が限られていくようになるのであれば、意味がないと思うんだけれど。

そこで私が渇望しているのが、「カスタムメイドのスマートフォン」だ。今までなかった訳ではなく、数年前にはあったと思う。重視する機能については、例えば記憶容量は大きく取りたい、とか、電池は何時間はもって欲しい、とか、希望に沿うように、何パターンかの選択肢から選んで組み合わせていく。私の場合だと「インサイドカメラと、それに付随する機能は使えなくていいからとにかく液晶を大きくとりたい」とか。で、選んだパーツや機能を合算して本体代金が算出される。

もちろんリスクというか、不自由になることもあると思う。パーツを選べるということは、バラバラにできる(なってしまう)ということで、耐久性に難が出てしまうかもしれないし、パーツそれぞれの大きさと本体(ケース)のスペースが噛み合わなければならないし、となるとやたら分厚いスマホが出来上がらないとも言えない。

書いていくと実現はなんだか難しそうに感じるが、そうだったらいいのになあ、と思ってしまう。

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