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葬式って超大変。両親が健在な人こそ読んで!その1

それはいきなりやってくる「喪主」役

こんにちは。
私はこの3年間に両親がどちらも急逝し、
心の準備ができぬまま葬式を2回行いました。

特に最初に亡くなった父は、
印鑑や通帳類もまとまってなければ 、
死後どうするのかも話せていなかった
&私自身がお葬式にでた経験がほぼ皆無だったため、「人を見送る」ってまじこんなに大変なんかい!誰か先に教えておいてよ!と思いました。

ということで、まだ両親が健在な方にこそ
「両親が突然亡くなったら何をしないといけないのか?」
「自分がいつか死ぬに当たり、準備しておくべきものは?」を知って、少しでも皆さんが何かあったときに焦らないでいいように、
私の経験をナレッジ共有しときたい!
と、noteにまとめることにしました。

何はともあれ必要なのは「届け出」

結婚する時には「婚約届」を出すように、
人が死んだときには「死亡届」がないと何もできません。

提出期限は国内の場合は、死亡を知った日を含めて7日以内、
国外の場合は3ヶ月以内と期限が短いのですが、それほど重要な書類なのです。


まず知るべきはこの「死亡届」という言葉、システムです。
「死亡届」を役所に出さないと、
葬式もできなければ、火葬もできなければ、埋葬もできず、
生命保険ももらえなければ、何の手続きもできない!
しかし「婚約届」も「離婚届」も印鑑を押せば、どうにかなりますが、
この「死亡届」は印鑑を押すだけで提出できるものではありません。

なぜなら「死亡診断書」というものがセットになるから・・・!
さぁ、どうやって手に入れるのでしょうか?

「どこで」亡くなったかで変わるタイミング

「死亡診断書」は臨終に立ち会った医師が作成するものです。
つまり医師が作成してくれないと、先に進めないので
どこで亡くなるかで、その後のお葬式への流れが変わります。

私が経験した①病院の場合 ②自宅の場合はどうだっかというと…

①病院で亡くなった場合

最初に亡くなった父は、明日退院だよー!と言われていた矢先に病院で
心臓発作が起き、急逝してしまいました。
病院に到着し、号泣するのも束の間、
医師にお悔やみを言われた後、
朝5時なのに即座に現れる葬儀屋さん。
そう、大学病院には葬儀社が待機しているのです。(凄いビジネスモデルだ!)

医師が臨終のあと死亡診断書を用意し、
親が亡くなった直後とか関係なく、
故人に葬儀社が決まっていない場合は、
即、打ち合わせが開始するのです。
 「え、いきなり?今から葬式の話!?」
と動転した気持ちを抑え、
泣き続ける母の代わりに頑張らねば・・・と、葬式屋さんと打ち合わせをしました。
これが私の喪主、初めての経験。

なぜ、こんなことが起きるか?
→故人の遺体は、いつまでも病院に安置できないため。
(全然知らなかったー、置いておいてくれよー!)

ということで、悲しみに暮れる暇もなく、
母と前もって、葬式の予算を確認する間もなく、葬儀担当者がテキパキと提案してくるプランにオプションつけたり、減らしたりして、
お通夜と葬式、火葬の日取りを決め、
遺体を葬儀のあるセレモニーホールに運んでもらい、2日後には通夜・葬式をいう超スピーディーな展開。気持ち的には大変だったけど、パパパパーッと進み、すぐ完結したパターン。

そして、これは
「病院で亡くなったからこそなんだ」
と気づくのは、
母を亡くすことになる2年後なのでした。

②自宅で亡くなった場合
さて、次の②のパターンは厄介です。

私の母は自宅で倒れ、心肺停止。
救急車で運ばれるも、処置できず、逝去。
しかし、ここでまた葬式屋が登場・・・!?とはなりませんでした。

自宅で亡くなった場合は、自宅にすぐ、
警察がやって来るのです。
(まじ知らなかったー!!)

そう、警察が「事件性がないか」を調べるのです。
第一発見者だった私の夫は、
警察到着後、犯人のように疑われ、
故人である義母との関係などを、悲しむ暇もなく説明する必要があったようです。
・・・それもこれも「事件性がないか」を立証するため。

そして、その後、母の遺体は警察署に運ばれていったのでした。
(え、警察署!?とこれにもビックリ!)

翌朝、出張先から戻った、私は杉並警察署で母と対面。
さらにこの時点で検視が終わっていない(事件性がない、と言えない状態)ため
「死亡診断書」はありません。
つまり、会社に忌引き休暇をもらい、
親戚にも連絡したにも関わらず、
お葬式の日取りを決めらず
「また連絡します」となり、
親族もいつ仕事を休むの?などスケジュールがFIXできない状態となります。

(早く警察から事件性ないって言ってもらえないかな・・・)
と思いながら、自分自身もこの後のタスクを考えながら、シクシク悲しむしかないのです。

さらに今回は、母の死亡理由が警察署に来た医師では診断できず、大塚にある病院で鑑識へまわされることに。

「え?まだやんの?鑑識ってなに?あの刑事ドラマで見るやつ?」
と父の時とのスピード感の違いにビックリ。
(この時点で母の死亡から2日半経過。父のときならもう全部終わってたわー!とモヤつきます)

東京都監察医務院(とうきょうとかんさついむいん)は、死体解剖保存法第8条に基づき、東京都23区内で発生したすべての不自然死について、死体の検案及び解剖を行う

ということで、母の遺体は、自宅~病院~警察〜監察医務院までいき、解剖を受け、死亡診断書をもらい、この間にWebで調べて相談していた葬儀社ともやっと本契約を交わし、
セレモニーホールへようやく移動し、死化粧をしてもらえる状態に。
死亡届を提出し(今回は葬儀社に依頼!)、
お通夜、告別式と向かうことができました。

いや、全然父ちゃんの時と流れがちげーーーー!!!警察きたのびびったー!
(事件性があれば、さらに長引きますよ・・)

とリアルな実例でしたが、
とにかく死亡診断書があれば、
葬儀社に遺体も預かってもらえるし、
火葬場のスケジュールを確認して
(火葬場まじ混んでるから予約が難しい!先に葬儀社と火葬場の時間を抑えるのが超大事!)

火葬の日時が決まればあとは逆算して、
告別式、お通夜と日程も組むわけです。

そして火葬日が決まると、そこで埋葬許可書がもらえるので、納骨日も決められます。(ここでお墓が決まってないとまた大変になる!)

とにかく人を見送るのは大変、
さらに自宅で亡くなり事件性があるとさらに大変!ということを覚えておきましょう。

祖父が自宅で老衰で亡くなった!という場合も、119番したくなるけど、正解は110番。
救急車は"遺体搬送"ができないので、
故人には基本「警察」が動きます。
事件性どうみてもないのに、一応疑われます。
※ここは、かかりつけの医者がいるのか、いないのかでも流れが変わります。
かかりつけ医がいる場合はその方へ連絡を!

流れのまとめと、やっとくべきこと

1.死亡診断書もらう、死亡届提出
  └これがスムーズだと全ての進捗早い!
  だが、死ぬ場所は誰にも決められない。
  落ち着いて行動できるよう、基本のことはググって頭にいれておくとよい

2.葬儀社と葬式のこと決める
  └方向性と予算さえ決まっちゃえば楽。
       事前に親に聞いたり、兄弟とも一度話して  おくといい。葬式のルールは、地域や家や宗教でかなり異なる。
   大変なのは葬儀の告知&各所への連絡。
   母の親友、父の仕事仲間、故人が会いたい人は誰なのか?LINEやFacebookアカウント交換など事前に親から連絡先をGETしておくのが超オススメ。

3.火葬~納骨
  └葬式終わったら、遺体は燃やされ骨になります。その骨をいれるお墓はどこなのか(墓の契約書ある?海に散骨希望とかある?)、
納骨日はいつにするのか(無宗教/宗教でここも変わる)などもわかってればスムーズ!
   
大切な人が亡くなることは
本当に辛く、悲しくて、悲しいんだけれど、
短い時間の間にするべき決断と手続きがたくさんあります。
この大きな山をスムーズに越えられないと、
かなり消耗して、【忌引き休暇なんて全然足りない!】という状態にもなるし、【あの時ああすればよかった】と後悔したり、家族や親戚で大揉めする原因になったりと、大変な思いをすることに 。

そして、このお見送りの流れが一通り終わったら、もっと大変な事務作業が待っていますからね・・・・!
次回はこちらの話へ!

兄弟が多くても大変、
本当に一人っ子は大変だぞー!
事前に準備をできることはしておこう!




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