1歳 別れの春と感情の名前
初めてのお別れを迎えた1歳の春と、別れ方にも随分と慣れた31歳の滑稽な春の記録。
むわっ、と春が来たっぽい。
昨日は嵐が吹いたけど、雷の後はいつもいい天気。
息子にとっては2度目の春で、去年と何が違うって今年からは出会いと別れの季節が繰り返されること。
自分の転職を前に、感謝、寂しさ、楽しみ、不安とそわそわと気持ちが入り混じる中準備を進めて過ごしているけれど、
昨日、息子の通っている園でも、入園からずっとお世話になった担任の先生が4月に居なくなるときいて、
「そうか、息子も環境がガラリと変わるのか」と。
何より親の私たちも寂しい。
その先生には息子と同い年の女の子がいて、同じ0歳児クラスの同じタイミングで入園したので、これまでずっと親子共々お世話になっている。
0歳児クラスはその2人から始まったこともあり、母は息子が社会に出て初めてできたお友達だと思っている。
なかなか積極的に好意を示してくれる女の子で、朝一はナイーブな息子はよく泣かされたりして笑
最近はお互いにバイバイしたり、一おもちゃを渡しあったり、朝顔を合わせると声を上げて喜ぶようにまでなって、お互いを認識して触れ合い始めたことが微笑ましかった。
毎朝の癒し。
家でもその子の写真を見せるとちゃーちゃん!(ちゃーちゃんではないけど)と指差して嬉しそうに教えてくれる。
4月1日から、先生もその子もぱたりといなくなる。
認可ではない小規模保育園なので、園児さんの入れ替わりは多いものの、
息子にとっては初めての大きなお別れじゃないかな。
一年にも満たないにしても、園で一番顔を合わせて過ごしていた子が、わけもわからずある日いなくなる。
お兄ちゃんお姉ちゃんのように可愛がってくれた2歳児さんも一気に居なくなって、
人数も減って、少しずつ下の新しい子が入って
何もわからないで迎えるこの季節、どういう気持ちだろうか。
寂しいとか、悲しいとか、会いたいとか、言葉にできないどころか、感情の分類や、名前がまだない。
「なんだか得体の知れない嫌なもやもやしたもの」がしばらくは息子の中にあるだろうと思うと、
4月からは自分に必死にならずに、今以上に息子のことをよく見ておかないとな、と思った。
自分にかなり幼い頃の記憶がずっと鮮明に残っていて、今も感情が乗るものだから、
息子の目を見ているとたまに、まだ何も覚えていない小さな子供だから、とは思えない時がある。
君のヘルプは、見逃さないようにするからね。
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