馬林檎   Pferdeapfel (プフェアデ・アプフェル)

 馬は、die Pferde(複数形)、林檎が、der Apfelである。

 さて、「馬林檎」と読んで、何か食べられそうな感じだが、これは食べられない。これは、馬糞である。しかし、馬糞を「馬林檎」と呼ぶドイツ語の感覚に筆者は好感を覚える。フランス語の影響を受けて、ドイツの西のフランスとの国境沿いでは、フランス語からの借用語で、「土林檎」(der Erdapfel)という言葉がある。ジャガイモのことである。道に落ちている馬糞を観察すると、確かにあのような形のものが地中に埋まってあれば、ドイツ語でもそう呼びたくなるのもまた蓋し、人情であろう。


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