読書感想文2:ミライの授業

瀧本哲史さんの「ミライの授業」を読んだので、感想を書いていこうと思う。

この本は会社の上司に勧められて「子どもに伝えたい本」として読み始めた。中学生に自分が話すとしたらどんなことを話すんだろうか、というのは興味があって読み始めた。

この本の中で特に印象的だったのは①仮説を立てて冒険し、仮説を変える勇気を持つこと。本の中ではコロンブスが「西に行けば東の果てにたどり着く」という仮説を持って航海にでたという話と、エジソンが「蓄音機を音楽には応用できなかった」という話が出てきた。自分の場合、仮説を立てることは出来るけど、それを持って冒険に出る勇気と、冒険の途中で仮説を変える勇気を持った行動が必要なんだろうなと思った。
②自分の思いを形にする事。日本国憲法を作ったベアテ・シロタ・ゴードンが日本国憲法に男女平等の概念を持ち込んだ人で通訳としてハードワークを重ねる中で信頼を得て、最後は「シロタさんが言うなら」で皆を巻き込んだ話が出てきた。自分も「なんでわかってくれないんだ?」と思う時は有るが、頭の中にある思いはどこかに形にしないと他の人には伝わらないし、他の人に伝えてより多くの人を巻き込んでいく方が何かを変える為には良い方法なのだろうと思った。
③世の中が変わるには世代交代が必要。古い常識を持った人を変えるのは困難。本の中では、トーマス・クーンという歴史科学者がパラダイム(時代)の変化(例えば、世の中に地動説が認められる)に必要なことは「世代交代」が必要という結論を出していた。これは少し諦めにも聞こえるが、ある意味では会社の偉い人達は古い常識にとらわれてしまうのはしょうがないので、新人が逆風の中でも「賛同する人がほとんどいない大切な真実」を見つけて、それを育てていく事が大切なんだと思った。

これらの気づきを踏まえて今日から変えられることとして以下を考えてみよう。
①仮説を立てて冒険して仮説を修正する勇気を持つ
→仕事で取り組んでいる最適化PJについて技術を持ったスタートアップ企業と話してみよう。
②自分の思いを形にする事
→奥さんに家計や子育てのことや上司に仕事のことを話すときに、形(なるべくイラスト)にして話してみよう。そうすればどこがずれているか分かる。
③世代交代が必要
→会社に変化を求めるのではなくて、自分が変化できているかを振り返ろう。自分が動いて周囲1メートルを変えていこう。大人になっても人生を選択しなおす時間は残されている。つまらない大人になりそうになったら、又この本を読もう。

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