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留学で実は価値観どころが何も変わらなかった話

前回の記事やNotesのプロフをお読みになった方々並びにTwitterでもつながってる方々はご存じかもしれないが実は去年9月からベネチアに交換留学していたのである。写真はお気に入りのフィレンツェの写真だが。本当は来週まで留学しているはずだったのだが、ご時世がご時世でついに日本の大学から「帰れ」といわれたので2か月前に帰国して今はオンラインで時差に悩まされつつ形上は留学を継続している。

さて、留学している人や経験のある方で多い留学先での経験の1つに「文化や価値観の違いで割とつらかったが乗り越えて成長した」的なことが挙げられる。

実は、私も留学前はそんな話を周りから見聞きしていたのである程度こんな経験できるんだあと思っていたのだが実は何も変わらなかったのである。なぜ変わらなかったかを検証するとともに、これから海外暮らし、特に留学される方は是非参照して私のしくじりを活かして活躍して欲しい。

理由1:ネットで繋がれるご時世

今の時代、誰とでもネットで繋がれるこのご時世。なので、あえて向こうで友達を作るインセンティブがマジでなくなる

もっとも、これまでリア友というか普通に食事に行く仲間から果てには元彼を始め彼氏まで全部Twitterで作ってしまっていて、そういう人たちとは盛んに交流がある一方、逆に初めにリアルであった人とは1人を除いてはなぜか交流が続かない…

そんなわけでそもそも、リアルで友達を作るインセンティブが全くないのだ。それがそのまま留学したのでつまりそういうことである。

人間関係のみならず、皆様もステイホームでお気づきでしょうが、エンタメまでもネットで完結するご時世である。無料で楽しみたいならニコ動やyoutubeやネトゲがあり、有料ともなればAmazonプライムやネトフリでアニメや映画が見放題である。

こうして、リアルで人と出会う場にすら行かなくなるのだ。

そんなわけで基本的に留学中は授業終わったらすぐに課題をし、ある程度文献を読んでからは不要不急のステイホームということで、毎日TwitterやAmazonプライムに興じていた。その結果ツイート数が日本にいるときよりも増えてしまった…

理由2:元々の性格や価値観の問題

多分これはかなりデカい。というのも、私はひとりっ子かつ家庭の事情でいとこやおじさんおばさんどころが、祖父母にも会ったことがない。

完全なる核家族生活である。さらに、幼稚園から高校まで全部都内の私立にせっせと通っていた。つまり、何が言いたいかというと、私立は公立と違って学区が存在しないため、近所の子がいるとは限らない環境である。ということは、公立に通っている近所の子のように気軽に誰かと遊びに行けないのだ。さらに、小学校までは学校側の方針で児童同士で遊びに行くときは親同伴が義務付けられていたため、我々私立生は親の都合も気にしなければならないので、余計気軽に遊びに行けないのだ。

同級生は都内に住んでいる子が多く、自宅近くの子供たちは公立仲間としてコミュニティがある程度できている。

というわけで私はぼっちにならざるを得ない

ということである。そんなわけで、1人でもある程度平気だし楽しめるという価値観が形成されてしまったのである。そんな価値観のままだから、18歳を迎えた高3の卒業旅行以降のほとんどの海外旅行はアメリカだろうがカナダだろうが香港だろうが1人で行ってるのである。その前に国内なら中3の修学旅行の自由行動は単独行動してたしなあ…

そのまま留学してみて、一応最初の留学先主催のパーティーでは話しかけてみるものの、話は続かず(こちらがコミュ障なだけ)。そして、寮が何かと制約が多い(寮は大学の敷地内。料理しないで学食で食えなどのルールがある。立地はサン・マルコ広場から10分離れたところにある島なことになってるが、水上バスが30分〜1時間に1本しか来ないので不便)ので、寮よりも圧倒的に大学が斡旋するアパートに住む子が多い。そのため、寄り道して遊びに行こうよ!なんてことは起こり得ない。ついていって遊んでみても良かったのかもしれないが、寮がすぐそばにあると引きこもりは帰りたくなっちゃうんだこれが。甘えだね。これが自分のダメなところであると重々理解しているが。

寮のルームメイトは2人いたけど、1人はフリーでイラスト業やってる子なので黙々と学内のiMacのでっかいコンピューターを使って作業に専念するか寝る、もう1人はビザがなかなか降りなくて1ヶ月遅れで来たが、しょっちゅう彼氏や家族のいる場所にしょっちゅう入り浸り。というわけで、日中〜夕方に関しては部屋をまともに使ってるのが自分しかいないのである。夜になると彼女たちも戻ってくるが、即寝である。そんなわけで不要不急のステイホームをして誰とも話さない生活が続く続く。さらに、お酒は普通だがお酒の味がマジで苦手なので、実は何回か(日本人の子経由で)飲みパーティーに誘われたが、新型コロナ感染はどう考えてもなかったはずなのについつい毎回断ってしまった。なぜ、日本人の子経由かというと、外国人が使いがちなwhatsappなどというLINE的なアプリも入れてなければ、そもそも知らなかったのである。実はお恥ずかしながらこのアプリを知ったのは帰国後である。アプリがないんじゃそれは誘いにくいわな。

そんなわけで、留学先でももちろん休日や休暇はあったが、全てネットとヨーロッパ1人旅に費やしたのである。

あとは、ある程度諦めがいい性格も災いした。

これのいけないところは不要不急はもちろん必要不可欠なぶつかり合いも避けるということである。

留学してからは、私はルームメイトのバスマットの使い方問題に頭を悩まされていたが言わなかった。なぜなら「ここは外国で相手は外国人である。これから一生生活を共にする伴侶や日本に永住クラスで住む予定がある人たちならまだしも、今そうであると決まったわけではない。そんな皆さんと折り合いをつけるために、手取り足取り自分の文化背景や習慣を語る必要があるのか。語っても理解してもらえない可能性もある。それに、自分の常識は相手の非常識かもしれないこともあるのだから」

と思ったので、ルームメイトといざこざになんてならなかったというかさせない方向で持って行ってたのである。

結果、授業や課題のグルワ以外で人と接することから遠ざかることに。

まとめ:留学で変わるか変わらないかはその人次第

まさにこの一言に尽きるのである。あなたの意欲と意識、そして価値観次第である。が、留学するならできれば現地で友達を作っておくことをお勧めする。そんなことをしないとおちおち病気になって授業を欠席しようもんなら日本でも大変なのに(この話も後でnoteにしたい)、海外ならなおのこと大変だし、精神的に落ち着かせるという意味でも大事である。あとは、お互いの文化の違いを学ぶという観点でももちろん大事である。何より、留学中にできた友達は一生モノのあなたの財産になる。

実は、私のこんな性格を鑑みて親は友達は向こうでできたか?としつこく聞いてきたものだが、私は「できてるよ〜」ということで加工して友達がいる風な写真を送ったりしたものだ。お父さんお母さんマジでごめんなさい。全部1人です。

そんなこんなで1人留学生活をしていたので、英語はもちろん日本語を話す習慣もなくなり、英語力は会話もリスニングも落ちて、日本語力も落ちたのだった。もはやステップダウン留学である。

こうならないように、ステイホームでなかなか難しいかもしれないがスカイプなどを活用して(仕事以外の)人と接して人と話すってこんなに楽しいんだ的な練習をお勧めする。それでは。

今日の写真:はじめての1人アメリカ本土旅のわたし

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