グループとチームの違いとは? 「THE TEAM 5つの法則」がチームを強くする
株式会社リンクアンドモチベーション取締役・オープンワーク株式会社(ヴォーカーズ株式会社)取締役副社長の麻野 耕司(あさの こうじ)さんが書いた「THE TEAM 5つの法則」のレビューです。
なぜ私が、多様性のあるチームが好きなのか?
そしてその一方で、多様性ではなく、均質性の高いチームも、それはそれでチームとして機能する、という新たな視点を得ることが出来ました。
要は「目的次第」のようです。
と、その前に、グループとチームの違いについて触れておきます・・便利な言葉なので、私自身、区別して使ってはおりませんでしたが、この本の冒頭で、
グループ:2人以上が集まった集団
チーム:共通の目的を持った、2人以上が集まった集団
と定義されています。この書籍は、そのチームの目的地となる、目標設定の法則からスタートする、以下の法則の5章の構成となっています。
目標設定の法則、人選設定の法則、
意思疎通の法則、意思決定の法則、共感創造の法則
内容は、数多くの企業の組織変革を支援してきた著者が、そのノウハウを自社のチームで実践し、得られたノウハウがまとめられています。
各章の最後には、チェックボックスが設けられ、自身のチームがどうなのか?確認することができます。
さて、私がなぜ多様性のあるチームが好きなのか?
それは私が、すべてを野球で例えるぐらい、脳内のフレームが野球で出来ているからです。
ポジションによって求められる能力が異なり、そこに合ったさまざまな個性が集まると強い。そんなチームスポーツである野球。
右打者には弱いけど、左打者には強いサウスポー。
長いイニングは無理だけど、1イニングであれば毎日投げられるリリーフ。
打てないけど、盗塁が得意な代走要員。
打てないけど、守備範囲の広い守備固め。
あげたらキリがありませんが、得意を極めたら輝くことができる野球。多様性が好きになるはずです。
一方では、似たようなタイプを集めた均質性の高いチームも、状況や目的によっては求められるようです。この書籍では、駅伝に例えられておりますが、全員が「走ること」という同じことに秀でたメンバーが集まると強い、そんな場合もあるようです。
このように、「自分がこれまで生きてきて、決めつけてしまっていたこと」について、それ以外の視点についても考えさせられることが多い書籍となっています。
意思決定は合議が良いのか?それとも独裁的に決められたほうが良いのか?
チームのモチベーションを高めるためにはリーダーは情熱的に語りかけるべきなのか?
チームにはコミュニケーションが多ければ多いほうが良いのか?
そんな問いについて考え、チームワークについて多くを学べるこの書籍、
多くの方に広まってほしいと思います。