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困っている人を助けた方が得だよね。

こんにちは!

元々引きこもりだったため、ずっと家にいてもあまり苦にならないなーと感じている安保(あんぼ)です。もちろん買い物やランニングしたりはしていますが、普段から外で過ごす時間は短いので、あまり生活は変わってないですね。(笑)

今回は何故困っている人を助けた方が得するかについて書いてみます。今はコロナの影響でお客さんが来なかったり、経済活動を自粛しなければならなかったりで困っている人がたくさんいると思います。周りの人が困っていたら是非助けてあげてください。絶対そっちの方が得です。

さて、何故困っている人を助けた方が得なのでしょうか?

それは人間社会に「返報性のルール」というものがあるからです。ロバート・B・チャルディーニさんの著書である『影響力の武器』にこのルールについてこう書かれています。

「他人がこちらに何かの恩恵を施したら、自分は似たような形でそのお返しをしなくてはならない」

例えば、友達から誕生日プレゼントをもらったらその友達の誕生日にはプレゼントをお返しするべきです。バレンタインで特に関わりのない女性社員からチョコをもらっても、ホワイトデーには必ず返さなければなりません。この「返報性のルール」があるので、人は何か贈り物や親切にしてもらったら、将来的にお返しをしなければならない気持ちになります。

このルールは人間社会に広く適用されており、アルビン・グルドナーなどの社会学者は「全ての人間社会がこのルールを採用している」と報告したとのことです。また、著名な考古学者リチャード・リーキーによれば私たちが今日人間的でありうるのは、「私たちの祖先が食糧や技能を名誉ある恩義のネットワークの下で共有してきた」からだと主張しています。

この「返報性のルール」があるので困っている人を助けたら、将来的に自分に返ってくるため得になるという事です。

実際にこのルールが適用されているとわかる例を紹介します。キングコングの西野さんは下記のようなクラウドファンディングを立ち上げるように社員に指示を出しました。

このクラウドファンディングで80万円以上が集まり、ドイツで日本料理店をやっている大矢さんの活動支援金となりました。

何故西野さんがこのようなクラウドファンディングを立ち上げたかというと、過去にエッフェル塔で個展を開いた際に大矢さんから料理を無償で提供されていたとのことでした。その時の恩返しで西野さんはこのクラウドファンディングを立ち上げ大矢さんの活動がコロナで大変な時に支援をしました。下記のVoicyで西野さんがより詳しくこの時について説明されていますので、よかったら聞いてみてください。

また、西野さんの会社の社員の方が記事でこんな事を言っていました。レターポットというレターを送るシステムがあるのですが、そこでレターを贈りまくったところ、逆にお返しをもらい、レターの数が増えたとの事です。これは「返報性のルール」が適用されてお返しがさらに大きくなって返ってきた例ですね。

ここまでいくつか例を紹介してきましたが、「影響力の武器」ではこのルールがどれほど強力か分かる例が紹介されています。

一九九五年にエチオピアは、世界で最も悲惨なレベルの貧困に苦しみました。国の経済は破綻寸前で、食糧供給は長期的な干ばつと内戦によって徹底的な打撃を受けていました。何万もの民衆が病気と飢餓のために死に瀕していたのです。そんな大変な時にエチオピアからメキシコで起きた地震の支援のために5000ドルがメキシコへ送られました。苦しんでいるエチオピアからメキシコへの支援が行われたという事です。何故こんなことがおこったかというと、一九三五年にエチオピアがイタリアの侵攻を受けた時に、メキシコが援助してくれたお返しだったというのです。

この例は「返報性のルール」がとても強力で時間も国境も超えることがある事を示しています。

「返報性のルール」があるため、今回のテーマであった困っている人を助けた方が得だよねという理由がわかったと思います。

しかし、一点だけ注意して頂きたいことがあります。このルールは全ての人間社会に採用されていますが、全ての人間が必ずしたがっているとは限りません。いわゆる恩知らずな人が必ずどこの人間社会にもいます。そのため誰を助けるかがとても重要になってきます。

キングコング西野さんがVoicyでこんな事を言っていました。FR2を立ち上げた石川涼さんが家賃交渉しても応じなかった大家さんとの契約を切るとツイートしていたので西野さんが家賃を払いたいとの事です。何故かというと石川涼さんなら今後何倍にもなって返ってくるのがわかっているからというのです。

確かに恩義を感じない人もいると思いますが、本当に倍以上になって返してくれる人もいます。是非この機会に恩義を感じてくれそうな困っている人を助けてみましょう。


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