「エアアンソロジー企画」の主催をやった話③
前回(「エアアンソロジー企画」の主催をやった話②)の続き。
参加者募集締め切り後は?
参加者募集も締め切った辺りからはアナウンスや参加者個別の連絡はかなり気を使った。
この企画は無料で参加出来る上に、主催である僕も好き好んでやっていることだが、僕自身の信用問題に関わるし、不要なトラブルを呼び込む可能性が考えられたからだ。
同人歴がなんだかんだ長いのでアンソロジーや合同誌のトラブルは数多く耳にして来たが、Webで且つエアアンソロという気軽なものとはいえ、自分が主催の企画でそんなトラブルは勘弁して欲しい。絶対回避したい。
そんな訳で特に気をつけてやってきたのは、参加者との個別のやり取りだ。
基本は事前に作成したフォーマットを元に連絡を行っていたが、その内容はかなり精査を行ってから送っていたし、送信する時間帯なども気をつけた。
といっても僕個人でやるには送信の時間帯は朝の出勤前や、仕事の休憩中、終業後などになってしまったので、お時間が合わなかった方には申し訳なかったなと思う。
この後の話で詳細を綴っていくが、やり取りを行う上でツールのトラブルに見舞われたので、個人での運営ではどうしても手が回らないことがある、というのが結論だ。
多分、そもそも一人で主催をやるのが間違っている可能性もある。
僕の要領が良ければもう少しより良い形で運営出来た気もするけど。
どちらにせよ、協力してくれるお友達が多い方は運営タスクを協力者に分散させた方が良いと思う。
参加者とのやり取りで発生したトラブル
さて、発生したトラブルについて。
参加者募集の際にTwitterアカウントを企画参加情報として回収して、やり取りにはTwitterのDMを使用していた。
参加確定までのフローとしては、
①フォームから必要情報を入力して送信
②企画のTwitterから応募時に入力して貰ったアカウントへDMで応募時に入力した情報に間違いがないか確認メールを送信。この時点で企画アカウントにも確認が必要なメールを送信した旨のお知らせをツイート。
③間違いがあれば訂正、問題なければリアクションをいただく
④リアクションを確認出来た時点で企画HPの「執筆者一覧」のページへお名前とTwitterアカウントを記載する
上記4つのフローで「参加確定」とした。
ところが参加をご応募頂いた方1名から、フロー②の後のフロー③のアクションがなかった。
確認メールを送信してから二日経過後と十日経過後にリマインドメールを送信しても返事がない。
元々お忙しそうにしていた方だったのでもしかしたら参加が難しくなったのかもしれないな、と思い、最終的にTwitterのTLに浮上しているタイミングで、僕個人からのアカウントから連絡させて頂いた。
そうして判明したのは僕が予想していなかった問題だった。
Twitterのフィルター機能がオンになっていた為か、はたまたTwitter公式アプリ自体の問題なのか、DMの通知が全く表示されていなかった、というのだ。
明確な原因は不明だったので「DMの通知が届かない場合がある」というトラブルとして企画アカウントの方で参加者向けの注意喚起としてお知らせをツイートさせて頂いた。
今振り返って、このトラブルの問題点は以下が上げられると思っている。
❶時たま通知が不安定なTwitterを連絡用ツールとして使用していた
❷Twitterアカウント以外の連絡ツールを考慮しておらず、用意もしていなかった
前回の『「エアアンソロジー企画」の主催をやった話②』でも書いたが、参加者は殆ど僕個人のフォロワーだったので最終的には連絡を取る事が出来たが、もし個人的に交流がなく、Twitter以外で連絡を取る事が出来なかった場合は危うくトラブル拡大に繋がるところだった。
「気軽に連絡を取れるから」「皆普段からTwitterを使用しているから気づかないことは無いだろう」という僕の浅い見込みから発生したトラブルなので、巻き込んでしまったそのフォロワーさんには大変申し訳なかったと思っている。
また、応募頂いた後に「確実にお知らせツイートを見ているか分からない」企画アカウントでお知らせしているというのも良くなかったと思っている。
応募フォーム内へもDMを送る旨を記載はしていたが、もっと目立つ形で記載しておくべきだったし、企画HPへお知らせ用のページを作成するべきだったと今は思っている。
ぺーぺーの主催なので色々ままならない、と深く反省をしたトラブルだった。
一応断っておくが、こちらの不手際・不足によるトラブルなので、巻き込んでしまったフォロワーさんはどうか気にしないで欲しいと思う。
今後こういった企画をやる予定は一切ないが、もしやるとすればこういった問題はクリアした状態でやろうと思っている。
もしこれから企画をやりたいと主催をやることをお考えの方は、対人トラブルや、本当に発行するアンソロ企画の場合には金銭トラブルへ繋がる可能性もあるのでTwitterの運用には充分気をつけて欲しいと思う。
自我がめっちゃ出ちゃう問題
前回と少し前の内容で述べている「参加者は殆ど僕個人のフォロワーだった」という理由が大きいと思うが、これも一応レポのひとつとして書いておこうと思う。
参加者個人とやり取りをしている最中でどうしても「僕個人の自我が出てしまう」という事が多々あった。
なんのこっちゃ、だと思うのでもう少しちゃんと説明する。
僕は基本的に企画を始めた当初から、「企画アカウントとしてのやり取り」は仲の良いフォロワーさん相手だとしても自我を消して事務的に行うことに決めていた。
というのも「企画として」やり取りする内容には責任が伴うと考えていたからだ。
これも後々後述しようと思うが、企画を運営するにあたって、各個人のTwitterのアカウント情報や大事な原稿をお預かりすることになる。
お預かりしたものの管理は勿論、その他にも各人に連絡した情報が異なることはトラブルを避ける上で最も気をつけなければならない。(と思っている)
だから「企画アカウントとしてのやり取り」は「事務的」になるようにわざとあたかも仕事のように行っていた。(正直本当に仕事してるみたいだった)
ところがどっこい、そうさせてくれないのはフォロワーさん達だった。
事務的なやり取りに加えて割と僕個人に向けた内容のメッセージが届くことが多々。
そうなってくると「事務的なやり取り」というスタイルは崩さざるを得なかった。
また、その逆で僕個人のアカウントのDMへ企画についてのやり取りが来てしまったことも何度かあった。
ただこれは、一番先に「僕個人へ向けた内容は僕個人のアカウントへ下さい。企画の内容は企画アカウントへ!」と口を酸っぱくしてアナウンスすれば良かった話で、フォロワーさん達が悪かった訳ではない。(フォロワーさん達大好きなので途中で言うのも忍びなかった)
結局、なぁなぁにしてそのまま運営していたが、参加人数がもっと多い場合は色々支障が出た可能性もあるので、心を鬼にしてきちんと言うべきだったなぁ、と今となっては思っている。
さて、長くなったので本日は一旦ここまでとする。
次は原稿の締切日までの話から始めようと思う。
▼以下蛇足
・この頃企画を運営しつつ自分の原稿にも着手し始めたが「アイツがやってきた、という話」でも書いた通りとんでもないスランプに襲われ、しかも同時に仕事が地獄の様相を呈していたので引きこもり垢でいつもに増して気が狂い始める。
・正直なところ、企画と仕事とでほぼ同じようなことをしていたので寝ている時以外は常に仕事状態だった。
・引き続き小説のレイアウトについて考え初めていたが、そもそもの出力ツールに悩んでいた。