「エアアンソロジー企画」の主催をやった話④
前回(「エアアンソロジー企画」の主催をやった話③)の続き。
いい加減放置し過ぎなのでこの回で終わりにしたい。
締切日の調整の話
企画の前段階の時点からかなり悩んだのが「締切日」についてだ。
「アンソロのサンプル」として公開するのが「エアアンソロ」の醍醐味なので、原稿を受け取ったら形式を統一しなければそれらしくはならない。
つまり編集をしなければいけないので、それがどのくらいかかるものかというのが僕にはさっぱり分からなかった。
ただ「参加者は殆ど僕個人のフォロワー」だった。
幸い普段のツイートは僕個人としても確認出来る。
そんな訳でひとまずは募集締切から約2ヶ月後を設定することにした。
この時点で提出が遅れる人がいることを前提で設定している。
丁度同時期にリアルイベントやWebイベントの原稿をしている方が目立っていたので。
保険として公開日はわざとぼかして「3月上旬頃」とした。
これは当時仕事が地獄の様相を呈していた自分の為でもある。
結局締切日が近くなってからこれは確実に間に合わない方がいるな、と判断したので、企画アカウントで「締切日調整」の話をした。
これは僕が社会人で且つ納期にうるさい職なので出来たことだと思うが、設定している締切日に間に合わないと感じた場合はまず連絡をしてくれ、と結構煩い頻度でアナウンスしたし、個人アカウントでも結構言っていたと思う。(この頃自我が出る問題は既に諦めていた)
そして「何日までであれば確実に提出できるか」というところを連絡してくれた方と一人話し合って詰めさせてもらった。
もう丸っきり仕事である。
内容は趣味なのでそれはそれで楽しかったけど。
結果的に僕を含めて16人いて約半数くらいは締切日を調整したが、大体僕の想定範囲内だったことを書いておこう。
執筆者以外の方に向けてやったことの話
企画のメインとなる「架空サンプルを公開する」というもの以外で、もうひとつやったのが「執筆者以外」の方が楽しめる(かもしれない)、「すごろくを作る」という企画だ。
内容としては匿名で「すごろくのマス」を応募してもらって、最終的にネットプリントで出来上がったすごろくを配布する、というものだ。
先に結果を述べると、すごろくは完成して配布されたが、企画としてはちょっと失敗気味、というところだ。
というのも。
思ったより「すごろくのマス」というのが想定していたより応募頂けなかった。
全く来なかった訳では無いものの、当初考えていた数には到達せず、こちらの応募締切前は泣く泣くフォロワー相手に応募してくれと空リプで泣きついた。
1名圧倒的MVPがいるので多分「すごろく」はその方の作品と言っても過言ではない。(今度また一緒に作りましょう、すごろく)
とまあ、企画倒れ寸前…みたいだったものの、出来上がったすごろくは最高だったし、後日落ち着いた頃に執筆者として参加してくれた方と2人でプレイしてみたところ、2人しかいないのにゲームエンドまで約2時間程かかったのでなかなかのボリュームになったので個人的には概ね満足といったところだ。
ちなみにスタートとゴールを含めて、計60マス、そしてデフォルトA3サイズ×4枚のワンセットして配布したので、出来上がりサイズはA1サイズという狂気の仕様である。(印刷時にもう少し小さいサイズに印刷は出来ましたが)
個人的に狂気は更新していきたいので、次はA0サイズを目指して120マス考えようと思っている。
ちなみに実際プレイした人の感想はあまり聞けていないので、もしプレイしてみた方がいたら是非僕のましまろか目安箱に感想を送って欲しいと思う。
公開までの編集作業
(僕が)最も地獄だった作業。
何せ僕は1人しかいないので、自分の分を含めて16作品全てを1人で編集しなければならない。
その他表紙や目次などのページの作成も僕のタスクだ。
編集後に各個人に問題ないか確認頂く→問題があれば再度編集→再度確認頂く…
問題がない、とそう言われるまでそのフローを繰り返す訳だが、最も苦しんだものといえば、実は本文より並行で編集ししていた前述の「すごろく」だ。
フォーマットがないので1からデザインしなければならないのは勿論のこと、複数人からお送り頂いているので文脈の統一、ひとつひとつの長さを調整…。
とにかく何も無いところから自分で考えて良い感じに仕上げねばならないのでそれはもうしんどかった。
ギャンギャン言いながら作業していたので一部には大変ご迷惑をお掛けしたことと思う。
過激派、元気に狂ってるので安心して。
ちなみに蛇足としてちょいちょい書いていたが、ずっと悩んでいた小説のレイアウトについては縦式さんにお世話になった。当然課金している。過激派なので設備は惜しまない。
最終的には
最終的には表紙なども含めてサンプルだけで「179ページ」という脅威のエアアンソロが仕上がった。
ページ数については結構「すごい」と言って頂くことが多くてホクホクしている。
まぁ過激派だからね。
ちなみに公開までにカウントダウンをしてみたり、「エアお品書き」なるものを企画アカウントで公開してみたりした。
これはまぁ、僕がワクワクする、というだけでやっていたことだが、少しでもワクワクしてくれた方がいてくれれば幸い、というやつだ。
なお、個人アカウントでツイートしていたが、「エアお品書き」を上げる時にわざと別のWebイベントのお品書きが流れるTLで公開出来たのが大変悪どく、最高だったと思う。性格悪い。
最終的にどんなものが公開されたのか、興味があれば絶賛公開中なので是非ご覧になって欲しいと思う。
▼公開したエアアンソロ
https://www.pixiv.net/artworks/88401819
おわりに
企画の期間中は色々あったものの、結論としては満足出来る企画だったなと思う。
改善出来るところはたくさんあるけど、初主催でここまでやった自分をとりあえず褒めてやりたい。がんばったな。
そうだな、最後に言うとしたら、「主催はかなり面倒だけど見たいものがあるならやるべき」と言っておこう。
待っていても見たいものがなかなか創られないなら、自分で創っちゃった方が早いぜ。
以上で、『「エアアンソロジー企画」の主催をやった話』は締めくくるとする。