見出し画像

#1 気になる彼・・

友達との集まりでたまたまいた初対面の彼。
すこし遠くに座っていて直接は話せない。
彼は周りと楽しそうに話している。
色白で明るそうな性格。
「顔は結構タイプだなぁ。。」、そう思った。

「で今の彼女とはどうなの?今ゆづきはラブラブだからなー」
彼は最近できた彼女がいるらしい。
そうだよね、いいひとってみんな彼女いるよね、、といつものようにため息つきそうになる。

大人にっていくと、だいたいみんな恋人がいる。もちろん真剣に付き合っている人もいれば、別に結婚する気はないと断言してる人いる。
でも恋人がいる段階でなかなか入る隙がないし、いない自分がみじめにもなる。
恋人を探すために繰り返す合コンも嫌気がさす。なんせ成功確率がとんでもなく低い。
久々に友達同士で集まってる飲み会でも出会いを期待してしまう自分も嫌だ。
そう思いながらお酒を口に運びながら適当な会話をした。

帰りは酔い覚ましもかねて乗り換え駅から家まで歩くことにした。
冷たい風が気持ちいい。
恋愛とか仕事とか、うまくいかないことがたくさんあって頭がもやもやするときに、外で歩くとすっきりする。
何より独り身だから、夜遅く帰ってもだれにも迷惑かけないし、だれにも何も言われない。そんな状況を思いっきり楽しむためにも夜風にあたって歩くことにした。

恋愛に関してはかなり精を出しているほうだ。合コンも頻繁にするしアプリもやっている。
ほぼ毎週末だれかと会っている。
悪くはないけど決め手もない、まさに恋愛に消耗している。
いいタイミングでいい人と出会ってお互いを好きになって結ばれる、なんて難しいんだと感じていた。

「今歩いて帰るよ。今日は楽しかった!またのもー!」
そうグループラインに返した。

「一人で歩いてるの?大丈夫?」
彼からの個別ラインだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?