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Feel the texture of business English

実はちょっとした事情があり,かなり英語を苦手としている層に全文英語でビジネス英語の教材を自作する作業をしていました.いや,まだ終わっていないけどきつい….

そんななか,比較的最近,日本語で書かれた新しいビジネス英語の教科書が出ました.これ(↑)です.ぼく自身がそれほどビジネス英語どころかビジネスの経験があまりなく,ここ数年はスーツを着たことなどまったくないので,そういう人間が云うのもどうかと思いますが,いかにも英語を職場で使わなければいけなくなったら,必要になりそうな表現がたくさん入っています.

ぼく自身がかなりの数のTOEICのパッセージやスクリプトの英語を自分で書いたことがあるのでなんとなくわかるのですが,この本に使われている会話のスクリプトの語彙とか文構造はもとより流れとか設定とかそういうのを含めてやっぱりTOEICに出てくる英語と質感(このことを英語でtextureといいます)と似ていますね.

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シーンで学ぶ ビジネス英語のきほん

適当に拾ってみただけですが,こんなのはTOEICにいつ出てきてもおかしくない感じです.

別の仕事で英語の表現を集めることをしているのですが,よく使う表現とかコロケーションって集め始めるとほぼ無限にあります.でも,ビジネス英語というコンテクスト(文脈)にしぼればある程度限られていて,少し英語に自信がなくてもその限られた文脈にでてくる英語をしつこく繰り返して身につければできるようになるのではないでしょうか.

世の中にはたくさん英語学習法ってあって,その1つ1つはそれなりに効果はあるのでしょうが,学習者ひとりひとりに向き不向きがあって,あまり「これをやれ」とか「これはやるな」というのは云いにくい面もあります.でも,やる気が少なくても今だけはあって,かつ短期間で大きく実力を向上される必要がある人は,毎日,まとまった長さ(30秒から1分ぐらい)の会話やトークを使って,ディクテーション(dictation, 書き取り)とリッスン・アンド・リピート(Listen & Repeat,音源を自分が消化できる長さに細かく切って流して,聞こえた通りに自分で声を出すこと)をすることをお勧めします.これをすることで文法だったり発音だったり英語の知識の抜けを確認し,補うこともできます.

シーンで学ぶ ビジネス英語のきほん』にも「リスニング」としてちょっとした長さの会話があり,その1つのものを「部分ディクテーション」や「発話チャレンジ」(これに「チャンク読み」と「ナチュラル読み」と2つの音読タスクがあり,その後に「部分英訳読み」というのがある)のようにしつこく学習できるようになっています.自信がない人は無理にいくつも会話をこなそうとせずに1つ完全に聞き取れて,かつ自分の口から同じことを云えるまで練習するとよいと思います.これもP.P. 7-13に「本書の使い方」としてどう勉強するのかが詳しく書かれているのでこの通りやるとぐっと英語力が伸びると思います(余計なことを書きますが,自分も「本書の使い方」には詳しく英語が苦手な人は学習方法に間違いがあることが多いので,こうやれば力がつく,というように苦労して書くのですが,読んでくれることはあまり多くありません…).

あまりよい本の紹介になっていませんが,使われている英語の質感もいいし,力がつくようにタスクも工夫されているので,ビジネスで英語を使う必要があるのに,自分はビジネス経験もないし,英語も自信がない人は少しずつでもいいのでこの本をきちっと「本書の使い方」通り,1つの「リーディング」や「リスニング」のテキストを毎日モノにする練習をしつこくやっていけば,全部終えた時はスキルは見違えていると思います.

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