見出し画像

求人広告を出しても「応募がない」問題を解決する5つのポイント

応募がない理由を求人サイトの仕組みや求職者の行動を交えながら解説しますのですぐに改善が可能です。


「求人広告を出しても応募がほとんど来ない…」

「応募があっても、面接に至らない…」


これは、求人広告営業をしていると頻繁に耳にする悩みです。特に近年、中小企業の多くが応募の不足に頭を悩ませています。


このコラムでは、求人広告を出しても応募が得られない(少ない)理由について、明快に説明します。職種や地域によって違いはありますが、一貫した「応募数を増やす」戦略がここから見えてくるはずです。是非、最後までご覧ください。

応募がない理由

募集条件の不足


言うまでもなく、求人広告においては募集条件が大きな要因です。給与、休日、その他待遇が周囲の同業他社と比べて見劣りすれば、応募は望めません。これは募集情報へのアクセスも少なくなることを意味します。

通常、求人サイトや求人検索エンジンで仕事を探す求職者は、特定の条件で検索を行います。


例えば、月給25万円以上を希望すると、25万円未満の職場は検索に表示されません。
同様に、土日祝日休みを条件とすると、他の休日パターンを採用している会社は表示されません。


勿論、地域での絞り込みも行われます。
例えば千葉県、埼玉県、茨城県での私の経験では、ブルーカラーは地元や近郊で求職する傾向があり、ホワイトカラーは都心や大きな駅周辺を好む傾向があります。


つまり、求職者は地域や条件で絞り込みます。Indeedなどを利用した場合、この時点でも数千件の求人がヒットするので、さらに絞り込むことになります。
絞り込み後に検索結果が表示され、スマートフォンでスクロールしながら候補をチェックします。


検索結果画面では、職種や給与などの基本情報しか見えません。したがって、競合他社よりも条件が劣っている場合、求職者に選ばれる可能性は低くなります。


求人情報の不足


求人広告の内容が乏しいと、求職者が興味を失いやすくなります。条件が合致していても、詳細を読んだ時に情報が少なければ、その企業への応募意欲は湧きにくいでしょう。他にも条件を満たす企業は多く、求職者は容易に他の選択肢を探します。
たとえば、月に500人が詳細ページを訪れても応募がない場合、情報の不足が原因の一つと考えられます。

求職者が重視する求人の項目は以下の通りです。

1. 給与(月給・日給・時給)

給与は求職者が最初に注目するポイントです。地域や職種の水準に達していなければ応募は見込めません。

2. 仕事内容の詳細

仕事内容が事前の想像と異なると、入社後に退職するケースがあります。明確な説明でミスマッチを防ぎましょう。

3. 職場の雰囲気

職場の雰囲気は会社によって異なり、求職者にとって大きな関心事です。しかし、自社を説明する際は表現に工夫が必要です。

4. 勤務地/通勤時間

通勤時間の明確な説明は重要です。県や市が違う場合、距離感を誤解されることもありますので注意が必要です。

5. 有給休暇の取得容易さや福利厚生

有給休暇の取得容易さや福利厚生の具体的な説明は、応募を決める際の重要な要素です。

以上の5つは、求職者が特に重視するとされるポイントです。ただし、これらだけに限らず、他の要素も重要です。これらを押さえることで、応募数に変化が見られるかもしれません。

興味を持った求職者が離脱している


離脱とは、いわゆるネット用語でWebサイトの訪問者が他のサイトに遷移したり、ページやブラウザを閉じたりして、サイトを離れることを「離脱」と言います。


求人サイトの御社のページから他の会社のページに行くことも離脱ですし、興味を持ってから応募をするまでの間に「やっぱり応募するのをやめた」となるのも離脱です。


わかりやすくするために、求職者の動きをシュミレーションいきます。


【求人情報を検索する流れ】
●Googleなどで地域や職種、条件などを入れて検索します。

●リスティング広告(上の方の広告)を除けばindeedや求人ボックスなど求人検索エンジンが上位に来るため、はじめはここに入ることが多いでしょう。

●indeed内で大まかな条件を絞っても数千件ほどの情報が出てきてしまいます(これはデフォルトの距離設定が25km以内の設定のため)ので、さらに絞り込み、上から流し見します。

●見られるのは上位数十社がせいぜい、indeedに無料掲載してもほとんど見られないのはこのためです。


もちろんindeedのシャアは高いですが、その他求人サイトももちろん見られます。条件を絞るのは共通なので応募がない場合、募集情報の改善や工夫が必要になります。


(ここまでは求人広告など募集情報を工夫で改善するべき点です)



求職者はなんとか最終候補社を3〜5社程度に絞りました。

広告の情報で「応募したい」と思われれば応募しますが、多くの求職者はどんな会社かを知るためにネットリサーチをします。



(ここからが企業側の導線の改善が必要な点です)


【ネットリサーチの流れ】
「株式会社⚫︎⚫︎」と直接入力して検索します。

ホームページや採用サイト、SNS、口コミなどをチェックします。

納得すれば応募や問い合わせという「行動」に移ります。逆に悪印象・心配・不安・疑問があると応募を後回しにされたり、離脱が起こります。

※後ほど解説しますが、離脱の原因は他にも色々あります。 

こういった理由で「応募がない」のです。


しかし「応募がない」とは言っても、実は目に見えないだけで数名が興味を持って会社の目の前まで来ている場合も多いのです。何かしらの原因で玄関の前で踵を返しているだけなのです。


第一関門の条件をクリアし、第二関門の情報内容もクリアし、最後の決勝まで残ったのに、最後の最後で帰られてしまう。


これってめちゃくちゃ広告費がもったいなくないですか??


何十万円、何百万円かけているのに、最後の詰めを疎かにしていて、どんどん同業他社に逃げているのです。


すごく悪い言い方をすれば、お金を払って他社の採用に貢献しているという事になります。

求職者の離脱ポイント

この文に挙げられた「求職者の離脱の原因」としては以下のポイントがあります

1. ホームページがない

会社情報や募集内容が詳しく掲載されていない場合、求職者は情報不足を感じて離脱する可能性が高いです。

2. ホームページが古い

ホームページが古い更新されていない、または非最適化されたウェブサイトは、企業の現代性や進取の気性を疑わせる可能性があります。

3. ホームページの内容が不明確

求職者にとって役立つ情報がなく、会社の哲学や歴史にばかり偏っていると、求職者はせっかくの関心を失います。

4. Googleビジネスプロフィールが整備されていない

連絡先や適切な写真がない、地図の位置が間違っているなどは、企業に対する信頼性を損ねる可能性があります。

5. 応募や問い合わせに対する対応が遅い、または不親切

迅速かつ丁寧な対応がない場合、求職者は不安を感じ、他の選択肢を考え始めるかもしれません。

6. 採用担当が求職者を下に見ている

傲慢または無礼な態度は、良質な候補者を遠ざけ、企業の評判を損なうことにつながります。


これらのポイントは、採用プロセスを改善し、より良い候補者を引き付けるために注目すべき重要な要素です。

求職者の離脱を減らすコツ


せっかく興味を持ってもらった求職者の離脱を減らし応募を増やすには、まずは先に挙げた離脱ポイントを改善しましょう。


すぐに全部は難しいかもしれませんが、まずは意識を変えて、できることから改善していくことが大切だと思います。


求職者にとって「応募をする」という行動は、採用する側には考えつかないほどの不安や悩み、葛藤、さまざまな気持ちがあります。


当社で採用サイトや動画を制作したお客様からリサーチしてもらっていますが、実際にこのような声をいただいています。


「短い動画にまとめてあるので、職場の雰囲気や仕事内容がわかりやすくて安心できた!」

「応募する前に聞きたいことがあったが、問い合わせがしやすくて、返事も早かったのでうれしかった!」


こういったちょっとしたきっかりの積み重ねが応募、そして採用に繋がっていきます。


せっかくお金をかけて出している求人広告を無駄にしないためにも、自社の採用までの導線の見直しを行ってみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?