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語学学習とは。
勇気を振り絞って、私は本を手に取った。
その本とは、『スタート!ドイツ語』というドイツ語の参考書。3ヶ月のブランクの末、途中まで進めていたユニット4を恐る恐る開いた。
「やっべ、何も覚えてねっ」
ユニット4のトピックは、誕生日のお祝い。内容はぼんやりと覚えていたが、記憶が蘇るまで時間はかかりそうだった。
「Geburtstag、、?あ、誕生日!」
「Ich möchte ihr einen Flasche Weißwein schenken、、私は何かをしたい?Geschenkはプレゼントだから、schenkenはプレゼントをする、、と言うことは、、私は白ワインをプレゼントしたい、だ!あれ、でもihrって男だっけ女だっけ複数の人だっけ?」
このように、単語や文法は多少リフレッシュするも、今まで培ってきた感覚は何処えやら飛んで行ってしまった、、3ヶ月も休んでしまうとせっかく身につけてきた語学力も薄れてしまうのは、自業自得でしかない(笑)
言い訳ではあるが、転職と引越しでドタバタしているうちに、気づいたら1ヶ月経っていて、一度は再会しようと試みたものの、ズルズルと2ヶ月・3ヶ月とサボってしまった。
昔から継続することが苦手だった私は、諦めたい気持ちもあった。でも、以前それで韓国語学習を辞めていて悔しかった。それと、将来ドイツに行きたい夢があり、日本にいる間は出来るだけ言語力を鍛えたいと思っている。
なので、しばらくは大変かもしれないし、やる気を取り戻すだけで精一杯なところもあるけど、重い腰を上げて再びドイツ語学習の道に足を踏み入れた。
以前、写真の魅力について書いた。写真は言葉の壁を乗り越えて、誰の心にも語りかける力がある、と私は思う。でも、言葉には何にも代えられない力があるとも信じてる。
それは、人と人を結ぶ力。
言葉を通して交流関係を築いたり、和解をしたり、支え合ったり、教え学ぶことができる。口にする言葉も勿論、手話・手紙・SNSなど全ての「言葉」に共通して言えることだと思う。
同時に、言葉には人を傷つけたり、関係を壊してしまう力もある。ここではネガティブな一面にはこれ以上触れないが、このようなリスクもあるからこそ言語を軽んじず大切にする必要があると感じる。
ドイツに行きたい、なんなら住んでみたい、と思うようになったきっかけは、大学で出会った友だちがドイツ系でドイツに親族がいること。そもそも昔から北欧とかドイツの北ヨーロッパへの興味はあったが、人間関係の接点ができたことを通して、2年前からドイツ語を話せるよう勉強することを決めた。
でも、所詮独学だったので、苦戦することは分かっていた。
友だちのお陰で話す相手はいたけど、勉強に関しては、アプリで練習をして日記を収める感じ。独学だと、「勉強法」とか「上達実感」を感じづらいので、初めは彷徨いながらの学習だった。
しかし、勉強を始めて半年程経った頃、フォローしていたユーチューバーJohnny HarrisとNathaniel Drewが言語学習コースをリリースした。
コースの概要を見て、これだ!と思い、即購入した。
人それぞれ合う合わないはあると思うけど、私には探し求めていたものだった。しっかりと土台ができたことによって上達目標も立てやすくなり、独学者向けのプラットフォームを通して今の先生にも出会うことができた。
就職をしてからは、学習に新たな目的もできた。
英会話の教師だった私は、生徒たちの頑張る姿に刺激されたと同時に、生徒たちが躓いたり壁に当たった時にちゃんと寄り添えるために自分自身も学習の喜びと辛さを経験する責任も感じた。
教える側だからこそ学ぶことも多い。ぼんやりでも目標を設定して勉強をすることだったり、少しずつでも継続することの大切さ。また、モチベーション維持のために試験に挑戦するけど、試験より向こうにある目的から目を離さないことだったり。
頭では知っていたけど、実践することで、私は身をもって学ぶことができた。
今回、ドイツ語学習を再開しようと決断したのも、教師をしていた頃に伝えていたことを自分にも言い聞かせたから。
そもそも何故ドイツ語を勉強し始めたの?ドイツに住んでみたいと思ったから。
今でも行きたい?もちろん!
行ったら何したいの?観光したいし、新しい体験をしたい。でもそれ以上に、私生活を味わいたいし、地元の人たちと繋がりたい。
日本にいる間に何を目指してる?来年までに、独検2級かゲーテ試験B1を取りたい。
自分の目的と目標に向かって今できることは?まずは、先生とのレッスンを予約して、ドイツ語の感覚をまた取り戻す。あと、家にある参考書で独学する習慣をもう一度つける。
また3ヶ月サボらないために気をつけることは?なるべく毎日、かじるだけでもドイツ語に触れる。勉強を忘れてしまったり疲れてできなかったら、次の日切り替えて練習する。
自分のサボり癖を知っているので、正直、勉強をずっと続ける自信があるとは言えない。でも、挫折するなら、せめて、やってからにしたい。
そして最終目的は見失わない。ドイツ語を流暢に話せるようになろうが、片言のままであろうが、ドイツに行って現地の人や生活に触れたい。
ドイツ語圏の人と繋がりたい、ドイツ語圏の文化や社会のことを学びたい。だからドイツ語も頑張りたい。
単純だけど、それでいいと思ってる(笑)