わたやま(書き溜め)

ぎり人間のきろく。

わたやま(書き溜め)

ぎり人間のきろく。

最近の記事

わからなくて、いいよ

会話のテンポを脳内で勝手に上げて、伝わってほしくない部分は言葉にはしない。 【】 わからなくていいよ。 わかって欲しくないから、言葉を殺して話すんだよ。 他人に期待なんかしないほうがいいし、わかろうとするのは傲慢だって、言ってた。 【】、が。 だから、 わかろうと、しなくていいよ。 しなくて、いいよ。 【】、いいよ。 好感が持てる発言、言えるよ。 言えるけど言わないよ。 【】 嫌いになるから、自分が。 なるから、なる、から。 【】 【】 【】 三角犬、ハワイ犬、山脈

    • 幽霊と私と蕎麦

      幽霊は、蕎麦が好き。 幽霊は、何が欲しい。 幽霊は、どこにいるの。 わかっているのは、蕎麦が好きなことだけ。 私は、幽霊が好き、だった。 私は、幽霊が欲し、かった。 私は、そこにいた、かった。 わかっているのは、蕎麦のつくりかただけ。 幽霊はきっと、蕎麦が好き。 私もきっと、蕎麦が大好き。 だから私は蕎麦を作る。 だから私は、幽霊の蕎麦を作る。 蕎麦の幽霊は、私を好き? 幽霊は、蕎麦の私も好き? 私は、私は、私は、、、。 幽霊はきっと、私のそばが好き。 幽霊はきっと、

      • 溶けてなくなる

        数字を飼うとしたら、僕は4がいいかな。あ、でもこの4じゃなくて、えっと、僕のキーボードじゃ出てこないんだけど「叫」これの右っ側の4のことね。先端がくっついてないやつ。 叫って04に見えるな。2004年生まれの人、叫にしててもバレないかもよ。 とまあ、トマト。か、抹茶アイス。 えーお気づきですか。脳整理の日です。 最近食べてないです背筋、あ、抹茶アイスのことだけど、赤と緑の組み合わせはとても良いとのことで、苺をプレゼントしたいと思ってたんです。 黒蜜と、練乳。青と黄緑。ちが

        • 哲学A レポート

          哲学Aの授業内で何度か幽体離脱に触れられている内容の講義資料があった。私は18歳くらいの時、幽体離脱のような体験をしたことがある。いつものようにベッドで寝ていて、フッと目が覚めた。水でも飲もうと、体の上体を起こすと、何か軽いような、重さが付いてきていないような、不思議な感覚がした。寝起きが悪すぎる私が、すぐに体を起こせるのがまず違和感なのだが、その不思議な感覚に少し違和感を感じながらベッドについている右手を見た。私の脳の中では右手をベッドについて降りようとしているのだが、目に

          綺麗な火傷痕(見なくていい)

          手の甲の火傷跡が、段々と、段々と薄くなっていって、少し切なくなる。 不恰好な四角形でついた痕は、もう枠組みの形を保ててないし、その下の円型の痕ももう沈まなくなった。 アルコールに反応して、火傷痕の部分が過剰に赤くなることも、もうない。 皮膚細胞が再生していくにつれて、僕は少しずつ消えていく。 細胞分裂で厚みを増すたびに、僕の記憶は薄っぺらくなっていく。 泣きながら「ごめんね」と謝る君の声も、顔も、「大丈夫だよ」って膝をたててハグをした感触も匂いも、ぼんやりと消えかけ

          綺麗な火傷痕(見なくていい)

          空でっけえなあ

          普段空見てても「あー雲の形かっこいいなあ」とか、「空の色綺麗だなあ」とかしか思わないけど、たまーに空ぱっと見た時に「うわ、でっけえなあ」って思う時がある。あるよね? 昔の人の考えで地球平面説があるけど、空見てたら明らかに平面ではないだろって思う。地球は丸いって言われてるから、なんとなく丸いんだろうなあっていう先入観が働いてそう見えてるのかな。でも、でっけえなあって思った時の空は、でっかい球体の形してるように見える。上にも空があって、真っ直ぐ前見たところにも空が見えるのって平

          蚊、まじでお前

          地元の蚊だけじゃなくて、あえて全国の蚊に対して言うけど、最近まじでお前、まじで、やりすぎ。 腕も満遍なく刺すし、指の先っちょとか手のひらとか、なんでそんなとこ刺せるん?下手してバレたら即死ぬけどそれ。 しかも肘の同じところ4回も刺すな、めっちゃくちゃ痒いわ。左肘4回刺したし、右肘だけは一回にしとこって、そんな気遣い全然いらん。ちゃんと交互に見てくれへん? なんでちゃんと服着てるのに背中刺すん?背中3箇所も刺す?めっちゃくちゃ痒いんやけど。 耳元でぷんぷんぷんぷんぷんぷんぷん

          頭すっからかんぐちゃぐちゃ

          魚の干物が空を飛んでたら、みんな白ごはん入れた茶碗とお箸持って外に散歩するかな。 ううん。多分みんなスマホ持って飛んでる干物をSNSにアップするよね。 風邪引いた時スポーツドリンク飲むから、風邪はスポーツなのかもしれないと思ってたけど、スポーツドリンクってスポーツ選手のために作られたみたいね。風邪引いた時は派生だったわけだ。悲しいような、なんとなく。 まあそんなことはどうでもよくて、なんか凄く体が重くてだるい。でも寝れないから、とりあえず自転車に乗ってみた。あんまタイヤ

          頭すっからかんぐちゃぐちゃ

          途切れそうな夏へ 3

           あれから半年が経って、辺り一面が白くて世界の色は薄くなった。あの日星からもらった冬もすっかり夏になってしまった。寒い季節だから、夏の暑さは心地良くて、いつでも星のことを思い出させてくれる。しかし、それと同時に、星も人間と同じように死んでしまうんだということを感じさせるかのように、星にもらった夏はだんだんと消えそうに小さく透明になっていくのだった。星が死んでしまった後のあの日に聞いた、超新星爆発した星の物質が集まって新しい星を作るという話は、私にとって希望であって、今途切れそ

          途切れそうな夏へ 2

           夏って暑いし、虫も多いし、基本的に好きじゃない。でも、今回の夏は星がくれた冬のおかげで幾分かマシだ。部屋はずっと涼しいし、紐を通して首にかけると、外にいても半袖では少し寒いくらいだ。ずっとギラギラしてて睨みつけてくる太陽は苦手だったが、冬を身に付けてると目を逸らしてくるので今は少し可愛く見える。そんな冬をくれた星にお礼を言いたくて、毎晩夜空を見上げているが、ここ何日がずっと雲がカーテンのように空を覆っているので、もらった冬を抱きしめて星と繋がっているフリをするしかなかった。

          途切れそうな夏へ

           ふと、夜空を見上げていると、星がひとつこちらを見ていた。全体的に空を見上げていたので、はじめは気がつかなかったが、ずっと同じ方向から視線を感じていたので多分星だろうと思っていたところだった。目が合うと星は目配せを送ってきた。いつもの合図、気づいたねって。私も目配せで返すと、星はにっこりと笑った。笑って、自分の体をポリポリと掻くと、はい、と言うように自分の体を千切って手を伸ばしてきた。薄い水色のような、半透明のモヤモヤとした綿のようなものが目の前まできたので、ぺろっと舐めてみ

          納豆ライフハックの罠

          納豆を食べる時は必ず、第一関門であるパックを開けた後、第二関門であるビニールのシートを取らなければいけない。ビニールのシートを剥がす時、納豆の豆がいくつか付いてくる。あれをいちいち箸で落とすのが少しだけ面倒だなと思っていた。 そんな時、納豆のライフハック動画を見つけた。内容は、ビニールのシートを箸で押し込むように、底面の端に穴を開け、そのままシートを引っ張って底から出すやり方だ。底に開けた穴は箸の大きさなので、ビニールのシートは通れても、納豆の豆粒たちは通れないという、ザル

          納豆ライフハックの罠

          正しいことってなんですか

          正しいことって、なんですかね。 この世界には、フワッと感じる「正しいこと」っていう概念が存在していて、それを皆が、なんとなく信じて生きてるから、自分もなんとなくそれが正しいと信じようって。多分そんな風に人の正しさっていうのは出来てるんじゃないですか。 でも、違いますよね、それって、その概念って「正しくないこと」ですよね。正しい(とされている)ことを本当に正しいのか、考えたことはありますか? 協調性の無い人間は淘汰される世の中ですから、私一人が皆が従っている世の中の「正しい

          正しいことってなんですか

          「わかってる?」

          サブスク音楽配信サービスのアプリって、「わかってる」よね? Apple musicとSpotifyしか使ったこと無いけど、あいつらほんと「わかってる」。 多分みんな経験あると思う。もしかしたらすでに何の事で「わかってる」と言ってるのか気づいてる人もいるんじゃない? いや、そう。そうなんですよ。 自分の好きな曲のプレイリストとか作りますよね? そんで、そのプレイリスト聴きますよね。 いつもなんとなく、プレイリストをシャッフル再生するけど、1曲目とかで、あー違う、今聴きたいの

          夏が追いついてきた

          先取りしてたはずの夏が追いついてきた。 蝉の声はまだ聞こえてこないけど、夏が背伸びして起き上がってきてる。 まだ暑くなったり涼しくなったり、人間みたいに活動している。 これからもっとちゃんと暑くなるのかなーと思うとやるせない気持ちが喉を登ってくる。 水で流し込んで落とす。 毎日不定期でやってくる吐き気の原因は夏という概念だったのかもしれない。 夏って、あんまし好きじゃない。 季節の中では最下位かも。 かもってか最下位。 続きはまた夏に書こうかな。

          夏が追いついてきた