リカコリリックナンバーワン04:First Lady【ウツシヨの映す夜、第七夜】
ごきげんよう。ココロとかシンクとか名乗っている者です。
大阪を中心に活躍中!“時代遅れの激情ロックバンド”、「ウツシヨ」の素晴らしい楽曲を紹介していこうと思う本コーナー、その名も「リカコリリックナンバーワン」。
また書いていきますね。
お初の方もいたらいいなの思いも込めて、この記事を書くうえでのスタンスについて、まずはお話しておきますね。
※ウツシヨのボーカル、“リカふぃ”ことリカコさんの書く素敵で無敵な歌詞世界を“リカコリリック”と(勝手に)称しています。
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好きな歌がありまして。
その歌の歌詞とか、そこに込められた物語、そんなのに思いを巡らすのが好きです。
考察、なんて大したもんじゃあございませんが。
「このワードってココと掛かってない?」
とか、
「何てことないと思って通り過ぎたフレーズにこんな意味が!」
なんて。
深読みしたり浅読みしたりして、発見があるとウキウキしちゃいます。
ぜんぜん的外れなことを言ったりもするけどね。
そうして考えた結果は、必ずしも正解ではないのだけど。
何度も何度も繰り返し聴いたり、歌詞を読み込んだりするうち、自分の中でその歌の物語・世界観に対する“解像度”が上がっていきます。
そしてもっと好きになっちゃう。
好きなものの良さを“簡潔に”伝えるのがあまり得意でない自分としては、その“スキ”を言語化出来るのもイイですね。
とはいえ、基本的には、
「※個人の感想です」
というスタンスでやらせてもらっています。
前述した“正解”ってものは、その世界の創造主であるアーティストご本人が持っているのであって。そのひとが「いや、全然そんな意図無いけど?」と言うのなら、「ヘヘッやっぱそうッスよね~(揉み手揉み手)」で覆します。
公式はの言うことはー?
せーの、「絶対!」(ぜったい!)
(※王様ゲームの感じで)
なんです。(なんです?)
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さて、リカコリリックナンバーワン。
第4回は『First Lady』の話です。
(4th single『First Lady』収録)
以前に「ウツシヨのテーマソングを決めるとしたら『秘密のサタデイ』だと思ってる」って話はしましたっけ?してないかもですね。今しました。
この『First Lady』は別の意味でウツシヨらしいというか。
ライブで流れると、これからウツシヨの時間が始まるぞって気にさせてくれる曲です。
出だしっから持ってかれる。
ライブの1曲目に歌って欲しい曲、ぶっちぎりの第1位なのです。
どこか妖しい(“怪しい”でなく)、甘さと危険さを孕んだようなイントロと歌い出し。
それが終わると、急速に疾走感溢れるメロディーに変わります。さながら魔法のステッキで変身したみたいに。
(あ、これ歌詞になぞらえようとしすぎてスベったな)
◆Aメロの対比
仄暗く、妖艶な導入部で始まり。
そこから、テンポも音も走り出した次節。
雰囲気が全然違うけど、歌詞的にはキレイな対比になっているんですよね。
というように。
この対比が本当にキレイでさ。
黒いヴェール、赤いルージュという色合い的なモノもそうですし、
“涙の代わりに溢すように歌う”
“本音の代わりに漏らすように歌う”
それぞれ“哀愁歌”に繋げながら、何かを隠して。隠し切れなかったりもしている。
これは想像なんですが、Aメロ一節目の静かな部分(黒いヴェール)は“私”の本質的な感情を歌い、激しい曲調に変わってからは“あなた”に見せるオモテ向きの顔・感情になっているように思えます。
まさにメイク(赤いルージュ)で本音を隠しているわけですね。
今度はうまいこと言えましたね。(せやろか)
◆刺さるフレーズ
噛みしめるように聴きましょう。読みましょう。
ココむっっっちゃくちゃ!切なくていとおしくてさあ!
終始虚勢を張っているような言葉が並ぶこの歌の中で、
“きっと言ってね”。
ここだけぽろっと、弱さのようなものが溢れ落ちてしまってる感じがたまらなくいとおしいです。もう離さないです。(何言ってだこいつ)
*
噛みしめるように聴きましょう。読みましょう。
ココもね。破壊力すごい。
自分が変わろうとするのは全部“あなたの為”。
優しい嘘とは、ソレを受けとめ応える(素振りを見せる)ことかな。
そして、それが嘘だと分かっていても受け入れている私。
もうほんと…報われない恋愛する女子描けすぎじゃない?あと男ドクズなこと多くない?
この2つの刺さるフレーズ。奇しくも1番、2番で同じメロのところですね。
◆好きなリカふぃ歌唱発表ドラゴン
4行目前半までの低音の淡々とした歌い方から、「私でしょう?」で一気にキーも勢いも爆上がる超絶歌唱大好きドラゴンです。ドラゴン?
口ずさんでみると分かるんだけど、ココの音域ハイジャンプ、えっぐい難しいです。
あと、淡々部分が静かなドラムとベース、ヴォーカルだけでの進行、そのあとの爆発と相まって大好物です。
ここも、内なる自分と“あなた”に見てもらいたい自分とで歌い分けている感じがするね。
◆よく来たな?
そんでこの曲『First Lady』で忘れてはならないのが、歌の締め!
ライブで、登場した1曲目で歌われることが多いこの曲。
疾走して駆け抜けたままバシッッとキメてくれるメロディーが超絶にカッコよいのですが。
それと一緒にヴォーカル・リカふぃが挑発的に
「よく来たな?」
って言うの。
コレがめっっちゃめちゃサマになっててカッコ良いのです!
すんません、癖(ヘキ)です。ブッ刺さります。この曲聴くたびに、そのくだりを期待してしまう自分がいます。
(なんて書くとパフォーマンスを制限しちゃうねよくないね)
(少々ようすがおかしいのがいるだけなので、気にせずライブしてくださいね)
……少々?
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いかがだったでしょうか?
『First Lady』の歌詞は、ウツシヨOfficialWebサイト・Lyricにて閲覧可能です。
楽曲も各種音楽配信サービスで聴くことが出来るので、よかったら聴いてみてください。
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