採用面接で”うまく話せない”という悩みの処方箋 その1
前回、転職活動の全体像についてお話しました。今回は、面接が通らない、自信がないという悩みに、処方箋をお送りしたいなと思います。長くなったので、2つに分けてみました。
前回の記事↓↓
悩み① 自分の強みが伝わらない
もし、本当に伝わっていないとしたら、転職活動としては致命的です。
以前も記載しましたが、転職活動とは自分を買ってもらうことです。
家電量販店に行くと、各社の強みがこれでもかと説明されると思います。自分の強みが伝わらないのであれば、買ってもらう(オファーをもらう)可能性はゼロといってもいいでしょう。
強みが伝わらないをもう少し分解すると、
A. そもそも、自分の強みがわからない
B. わかっているけど、うまく表現できていない
の2段階があるかなと思います。強みがわからないという人は、本来書類で落とされている気もしますが、立ち止まってでもしっかり考えることをおすすめします。
自分の強みを考えるって非常に難しいことだと思います。自分でやっていることは、自分にとっては当たり前で、強みと言っていいのかわからない。あるいは、”強み=他人よりできている”と捉えると、よりわからなくなります。あれこれ言うと、複雑になるのでここでは2つをおすすめします。
① 仕事の中で変化させたことを考える(Before / After思考)
その仕事を初めてやり始めた時と今で変化がないか?
前年との比較でもいいですし、好転していることはないでしょうか?
・人を巻き込んで好転したら、リーダーシップ
・原因をさぐりながら日々改善したなら、仮説構築/検証力
といった感じです。
② 人と話しながら考える
こちらは、Bの処方箋でもあります。自分でやっていることって、自分では当たり前で、正しく評価することは難しいです。人と話していくなかで、相手からポジティブな反応があったとき、逆になんでいいと思ったのか?を聞きながら深堀りしてみてください。
話し相手としては、ポジティブな人がいいと思います。常に、前向きに捉えようとしてくれるという姿勢が、貴方の強みを浮き彫りにしてくれるでしょう。
悩み② 強みだけでなく、口下手で面接自体苦手
解決策の一つに、”とにかく場数を踏む”というものがありますが、処方箋というタイトルにそぐわないので、今回は話の型ということをご紹介します。
その型とは、、、
OREOです。論理的な話し方の一つで、PREP法というのもほぼ同じです。話し方(書き方)の順番で、以下の4ステップです。
自分の強みを説明するにあたって
Opinion(結論/主張):仮説検証が、私の強みと考えています。
Reason(理由):これまでのオペレーションマネジメント業務で、仮説検証を繰り返すことで、生産性を向上させたことが数多くあるからです。
Evidence(根拠):例えば、直近では受注から発送までのプロセスにおいて、承認階層が長すぎることで非効率を設けていると考えました。経緯などを見ると、システム導入前はミスが多く、それを防ぐためにダブルチェック、トリプルチェックの業務になっていました。現在では、システムでミスが発生しない設計になり、無駄な承認プロセスを省きました。その結果、発送までの期間を半減させました。
Opinion(結論/主張):私の強みの仮説検証を活かして、貴社の◯◯のポジションに置いても生産性を向上させたいと考えています。
こういう型で話す癖をつけてみてください。面接官は初対面ですので、わかりやすい論理構成をしていると話がぐっと伝わります。
私個人は、口下手でもいいと思います(職種によっては話し上手は必須)。すらすらとしゃべることができなくても、焦りながらでも、話す順番さえわかりやすければ、伝わってきます。
基本のキができているか?
皆様、そもそもテンション上げて面接にいっていますか?
特にリモートの場合、ずっと自宅にいて気持ちのスイッチはいることなく、面接に臨みます。さらに、家の照明が暗い場合、受け手にはかなり暗く映ります。明るくハキハキしている人のほうが、印象が極めて良くなります。ぜひ、意識的にテンションをあげて面接を受けてください。
思ったより、長くなってしまったので、2回に分けたいと思います。
みなさまにとって、いい仕事に出会う一助になれば幸甚です。
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