ホウレンソウをうまくする

このnoteはこんな人向け

「上司はまったくわかってくれない」
「この前説明したのに、また同じことを聞いてきた」
「あいつは上司に取り入っているから、仕事が進めやすいんだろうな」

ということを言ったり、思ったりする人に向けです。

言い換えると、上司との仕事の進め方を上手にしたい人向けです。
上司の頭の中を知って、その上で取るべきコミュニケーション方法について、私なりの解説いたします。

上司の頭の中を知る:あなたの仕事のことなどほぼ考えていない

ヘッドラインがやや誇張したものになっていますが、「上司は自分の仕事のことを(ほぼ)考えていない」という前提に立つことが重要だと思います。
あなた自身と上司の頭の中をグラフ化したいと思います。
グラフ化の前提としては、
①あなたの仕事は3案件(顧客でも、担当でもなんでもOK)
②上司はあなたを含めて6名のメンバーを持っている
③上司3割程度は自分の仕事がある
とします。そのうえで、案件Aのことをどれだけ頭を占めているかというとざっくり以下のような感じです。簡略化するために、各メンバー・各案件を均等にしました。

あなたの頭の中

あなた自身が33%考えている案件Aについて、上司はその1/10程度しか考えていません。このグラフは単純化しているので、実際はもっと少ない比率じゃないかなと思います。
また、案件Aについて考える頻度も考えてみましょう。おそらくあなた自身は、毎日考えていることでしょう。一方上司はあなたに相談されたときにしか考えていません。

そういった状況で、
「A案件のことで、お客さんに◯◯と今朝言われまして、●●という対応しようと思っているのですが」
と唐突に切り出しても、上司から「そもそもなんだっけ」的な返答が来ます。上司なんだから全部把握してくれよという気持ちもわからないでもないですが、僕が見てきた限りそんな人ほとんどいません(たまに全部覚えている超人もいます)。

ホウレンソウの型は、ドラマ・アニメと同じ

では、どうやって報告したらいいのでしょうか?

ホウレンソウの型は、アニメ番組と同じです。

ホウレンソウの型(フォーマット)
■ 前回までのあらすじ
■ 本編
■ 次回予告

前回相談したことを簡単に振り返り、上司の頭の中から「案件Aの記憶」を呼び戻します。そのうえで、本編に入ります。そうすれば、「なんだっけ?」という疑問もなく、非常にスムーズに今回のホウレンソウを進めることができます。その上で、次回の予告をします。
アニメの場合は、次回コンテンツが確定しているので、それをチラ見せしますが、仕事の場合確定していません。その場合、次回の報告タイミング・内容をすり合わせします。
この型で報告してくれるだけで、上司としてはかなり主体的に仕事を進めているという印象になります。つまり、「任せてもいいな」と思えます。

報告タイミングは自ら創るもの、声をかけられたら負けだと思う

次回予告で、相談タイミングを握るとありましたが、それ以外にも報告することがかなり重要です。特に、悪いニュースあるいは、悪いニュースになりそうな懸念点が発生したら即報告です。
そこまで行かなくても、進めていく中で自分だけでいいアイディアがでない、うまく行かないときにも自ら上司の力を借りに行くことをおすすめします。上司の経験や人脈(社内人脈含む)によって、解決することも多々あります。
「あの件どうなっている?MTGいれてくれない?」と言われたら負けだと思うくらいがちょうどいいです。
もちろん、上司が閃いちゃって突然MTGいれてくることもあるので、上司からのMTG依頼すべてを負けと限りません。

私個人の経験でいうと、
入社3年目の頃に、上司になった人から、「俺を使え」とよく言われていました。最初はピンと来なかったのですが、なぜかこの言葉は今もよく覚えていて、上司の力を借用することを意識していました。信頼ができるまでは勇気がいりますが、使ってやるくらいの気持ちでいたらいいのではないでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?