見出し画像

【お悩み相談 裏回答… 009】大学で何を学びたいかがわからず、勉強の意欲が湧きません

大学で何を学びたいかが分からず、勉強の意欲が湧きません。私は何から始めるべきなのでしょうか。 (高2女子)

※本裏回答は、下記に記した方針で勝手に回答した記事となっています。リンク元のサイトとは関係ありません。リンク元サイトの回答に敬意を表した上での、裏回答です。ご了承ください。

特に何かやりたいことが無いのであれば、今は特に何もしなくてもいいのでは無いでしょうか

と、元も子もないことを言ってしまっては、テキストが続かないので、ちょっと、一生懸命、考え(たふりをして)みます。

例えば、あなたが、今しがた、唐揚げとカキフライとオニオンリングそれぞれ20ピースとお好み焼き3枚をおかずに、ハンバーガー5個を召し上がり、勢いでしめに、麺固めスープ濃いめ背脂多めの豚骨ラーメンをたいらげ、食後のデザートとしてアイスクリーム10スクープのったチョコレートサンデーを食べたばかりだとします。
必然的に、もうさすがにこれ以上、これっぽちも食べたいものが思いつかず、食欲が湧かない
そんな時に、回転寿司に行って「私はどのお皿から食べればいいのだろう?」と人は悩みません… お腹いっぱいな時は、わざわざ無理して回転寿司に行かなければいいのです。

ま、家族の誰かや、彼氏彼女が行きたいというから仕方なくついて行かざるを得ない、となれば、誰かが食した後のお皿の数枚を自分の目の前に積み上げて、あとは、お茶とガリでも暇潰しにかじって、ちょっとお付き合いしてあげることもあるかもしれませんが。

というわけで、結論としては、「『今自分は、何かを始めなくてはいけないのではないか?』という、根拠の無い強迫観念から逃れること」から始めるといいでしょう。

根拠の無い強迫観念に自ら縛られる…

ただ、実は、この「根拠の無い強迫観念」というのが曲者で、相談者さんが、こう悩んでしまったように、世の中には、たくさん、このようなトラップが仕掛けられています。
純粋無垢な学生さんほどそのわなに陥りやすい。

事実、相談者さんの、この短い一文のご質問の中に、実に、すでに3つものトラップを自ら仕掛けてしまっている。

1. 学びたいものが無ければ、そもそも大学など行かなければいいのに、質問の端端から「大学に行くことは大前提」としているように感じられるし、
2. 意欲が湧かないなら勉強なんかしなければいいのに「勉強への意欲を持てない自分を恥じ、軽蔑すらしている」ようにも見受けられる。
3. 挙句、「大学で何かを学ばなくてはいけない」し、そのためには「意欲を持って勉強しなくてはいけない」が、それができない私は、何から手をつけなくてはいけないのか? と悩んでおられる。

3重の詐欺にあってるようなもので、それは確かに、苦しい、辛い、やりきれない、心中お察しします…

一方、質問回答者としても、「大学で学びたいことがあって、そのために大学に受かりたく、だから多少勉強も必要だが、やる気にならない」のであれば、「そうかそうか、どうしようかねぇ」、と相談にも応じようがあるのですが…

「今しがた、唐揚げとカキフライとオニオンリングそれぞれ20ピース、お好み焼き3枚、ハンバーガー5個、麺固めスープ濃いめ背脂多めの豚骨ラーメン、アイスクリーム10スクープのったチョコレートサンデーを食べた直後に訪れた回転寿司でどのネタから食べればいいのでしょうか?」と質問されるこちらの身にもなってほしいものです…

単純に、あなたが素直に、「特に学びたいものが無いから大学も行かないし、だからそのための勉強もしないし、毎日ヘラヘラして遊んでま〜す!」と言えればよっぽど楽なんですけど…

何もしなくていいと言われた瞬間、別のことをしたくなった方

とここまで読んで、「あ、そっか〜、そういうことだったんだ〜 あはは、何にもしなくてよかったんだ〜 もう早く言ってよぉ〜 あはは、あはは、あはははは。明日から学校も塾もサボって、小笠原諸島にでも行ってこようっと!」と思ったあなた! は、もうこの先読まなくていいと思います。

うーん、楽しそうだなぁ。
聞くところによると、移動は船しかなく、24時間の船旅。そのうちのほとんど、携帯も通じないから、何もしないと決めた派にとってはもってこいです!

なんとなくの周囲の期待、風潮、友人の動向に流されるのもありと言えばあり…

ちょっと話はそれますが、誤解して欲しく無いのですが、だからといって、そんな、心の本音の叫びに素直に従って行動できないあなた、を非難している訳では全くない、ということは覚えて置いてください。

大学もやーめた、勉強もやーめた、何にもしないもんね、とか言いながら、つい小笠原諸島ツアーを探してしまった人だって、「いつだったか忘れたけど、どこかのラジオで昔、なんか、小笠原、面白いらしいぜ、みたいなこと言ってたんだよねぇ」、という、結構、ミーハーな情報で動いてたりするんですね。

だから、なんとなく学校の先生は大学に行った方いいみたいに刷り込んでくるし、両親も「色々言われるけど、やっぱり、学歴はねぇ…」と同調圧力かけてくるし、塾は金儲けしたいから勉強すねきだって言ってくる、そんな都市伝説信じてる大人の口車に乗った友人だって、それを突っぱねて、「俺は自由人になりたいから、小笠原行ってくる」て強がってる友人だって、どっちもどっちな訳です。

だから、なんの立派な動機や意思もなく、なんとなく友人や、好きな同性異性の友達につきあわされて、回転寿司で寿司も食さずに、お茶とガリで時間を過ごすように、ま、友人・片想いの恋人と同じ大学の適当な学部を目指す、という安直な選択肢も、なんら問題ありません。

そのうち、普段、お腹が空いて回転寿司にきていた時には見向きもしなかった、粉末で作るお茶の合理性や、ガリの意外な美味しさに目覚めて、新たな食の発見(学び)をするとも限らないのです。

大学進学と勉強をとりあえず禁止してみる

というわけで、もはや、大学に行こうが行くまいが、どちらでもいいし、勉強しようがしまいがどちらでもいいわけですが、それでもなんだか直感として、やはり自分は大学に行って何かを学び、そのために何か勉強しておいた方がいいような気がする、と思われている場合。
時として、直感は重要です。なので、その直感に裏付けを与えるために、敢えて無駄に悩んでみるのも、若者の特権でしょう。

そのために有効なのは、自分が大前提と思っていることを全否定して、むしろ禁止してみる、ということです。

お酒も、タバコも、パチンコも、学ランも、ツーブロックの髪型も、スカートめくりも、禁止されればこそ、やりたくなるもので、さらに禁止されることによって、更なる抜け道を見つけて、文化というものは熟成していくものです。

むしろ、明治のいわゆる開国以来、欧米列強に急いで追いつくために、文化をさらに熟成させる必要性にかられ、日本の教育委員会は、敢えて校則を増やし続けてきた、という歴史があります。(*1)

スカートの丈を長くするな、といえば長くしてスケバン文化が生まれ、ひいては80年代の日本社会の基盤作り上げ、

いやいや短くするな、といえば、こぞって女子高生たちは短さを競って、景気を作り上げていく。

とまあ、前置きはさておき、

1. 自分の今後の進路として、大学進学だけはしないことを前提とする
2. 大学に行くとしても、職に就くとしても、絶対に勉強だけはしないことにする

なんなら、高校や塾も今後行かないことにする、家にある教科書も全部廃棄してみるのもいいでしょう。

その前提で、平均寿命が80歳を超えてしまった日本の社会において、あと残りの人生70年前後を、どう過ごしてみるか、考えてみると良いのでは無いでしょうか。

とりあえず、食いついないで行くための選択肢として、ボール遊びがちょっと得意になれば、海外で活躍する手もあるだろうし、

運動神経に自信がなければ、ボードゲームで勝負しても良いわけで、

まあまあ、きっと何か、大学行かなくても勉強しなくても生きていける道を見つけてしまうかも知れません。

一番面白くなかったことの次に面白くなかったこと

もしも、何も見つからなかった場合は、「何も見つからなかった…」という結論に至るまでに、自分が試した、あるいは試そうとした、検索してみた、話題、ボール遊び、職種、などの中から、一番面白くなかったことの次に面白くなかったことを選んで、そのスペシャリストになることを目指すと良いと思います。

どうせなら、少しでも面白いものを選べばいいじゃない、という気持ちになったりするかもしれませんが、どうせすぐに飽きるでしょうし、だったら、最初から面白くないものを選んだ方が無難ですし、最初からこんなもん、面白いとおもってなかったもん、と開き直れます

さらに、あなたが面白く無い、と思うくらいですから、誰もチャレンジすることは無いでしょうし、その意味で競合も少ないでしょうから、チャンスです。

とりあえず聴講してみる

と、こんなアドバイスを読んでいるうちに、ばかばかしくなってきて、まずは、どこでもなんでもいいから大学に行って何でもいいから学んでみよう、と思った方のために、簡単にいける大学を検索してみたら、いくつか出てきました。

事前に勉強しなくても、聴講可能みたいですね。

なんだか、やたら騒がしい大学もあれば、ちゃんとスポーツ系の大学もあるみたいですよ。

とりあえず息抜きしながら…

とまあ、色々やってみて、結果、大学に行ってみたくなったり、勉強したくなったら、禁止を解除してみてもいいし、まだそれも見つからないようだったら、とりあえず、気分転換に山登りしてみたり、

南の島でちょっとのんびり息抜きしてみるうちに、

答えがみつかるかも知れません。

応援しています!

脚注)

*1:Fake Newsです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?