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沖縄セルラーと連携協定を締結

株式会社シンク・ネイチャー(代表取締役:久保田 康裕)と沖縄セルラー電話株式会社(代表取締役社長:菅 隆志)は2023年6月26日、2030 年ネイチャー・ポジティブの実現を目指して連携協定を締結いたしました。シンク・ネイチャーの生物多様性ビッグデータ&AIと沖縄セルラーの通信技術を掛け合わせ「ちゅら島の価値を見える化」して沖縄の新たな産業基盤、生物多様性市場の創出を目指していきます。

沖縄は生息している生き物の種類が豊かで、希少な固有種も多く存在する地域となっており、生物多様性ホットスポットとして世界的にも注目されています。しかし、沖縄・世界中で野生生物の絶滅が危惧され、生物多様性が劣化しつつあります。SDGsのウェディングケーキモデルでも図示されているように、バイオスフェアの生物多様性は、自然資本と言い換えることができ、社会経済の基盤であります。生き物の豊かさの消失は、私たち人類のサバイバビリティ(生存可能性)にも深刻な影響を与えます。そのため、生物多様性を保全再生し、人と自然が共生する社会を目指すことが、国際的な目標になっています。

2022年12月には生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が開催され、2030年までに達成すべき23の目標が採択されました。陸と海の30%以上を自然保護区にする30by30、侵略的外来種の導入や定着を半減する、ビジネス活動における生物多様性への影響評価と情報開示の促進などが挙げられました。これらの目標はいずれも、生物多様性ホットスポットである沖縄がリードして取り組む課題です。

シンク・ネイチャー×沖縄セルラー 主な取り組み予定

このような社会課題に対応するため、琉球大学スタートアップのシンク・ネイチャーと沖縄の総合通信事業者である沖縄セルラーが連携し、沖縄発ネイチャー・ポジティブの実現に向けた様々な事業を推進していきます。具体的な共同取り組みは、以下を予定しています。

1)生物多様性見える化アプリケーションの活用により、自然資本の豊かさを次世代に受け継いでいくための教育普及事業の推進。
2)沖縄県関連企業の生物多様性対応に関する情報開示、2023年9月に正式提言されるTNFD(自然関連財務情報開示)対応を推進。
3)将来的な沖縄ネイチャークレジット枠組み構築に向けた、共創コミュニティや関連したプロモーション活動の推進。

直近の連携活動として、特に1)の生物多様性見える化アプリ、ジュゴンズアイ(DugongsAI)β版を活用した、沖縄の生物多様性の教育普及事業に注力していきます。



いただいたサポートは、 生物多様性保全の研究成果を社会実装するために、日本各地を訪問してお話させていただく際の交通費に使わせていただきます。