生物多様性"見える化"アプリ
沖縄は、生き物の豊かな地域です。しかし、自然界に暮らす野生生物の姿を、私たちが認識するのは、なかなか難しいです。そういう、人知れない状況で、多くの生き物たちが人間活動によって消失しています。生物多様性の消失、つまり”自然資本”の劣化に伴う経済的な損失を、私たちは気づかない間に被りつつあるのです。
沖縄の自然の豊かさを未来に受け継いでいくアクションを起こすためには、多くの人たちが生物多様性の価値を理解する必要があります。だからこそ、私たちの身の周りに暮らす生き物たちを「見える化」することが大事になります。そのような願いを込めて、私たちは、生物多様性可視化アプリを開発しました。
沖縄の生き物の豊かさを象徴するジュゴンの名前を借りて、アプリをジュゴンズアイと命名しました。アイには、AI(人工知能)、EYE(眼差し)、愛(Love)をかけています。生物多様性ビッグデータと人工知能を基にしたジュゴンズアイを通して、沖縄の豊かな自然を実感してもらいたい、と私たちは願っています。
アプリの特徴: 豊かさを知る冒険が、待っている!
ユーザー周辺の場所で観察しやすい種を表示して、生き物探しを促すようなアプリにしました。ユーザーの生き物探しを支援するのが、生物多様性ビッグデータと人工知能(AI)による生物分布の高解像度可視化テクノロジーです。野外調査で収集した生き物の分布データと、気象環境や人工衛星などのデータを統合して、種の生息適地AIモデルを開発して、場所ごとの生物分布を予測しました。
アプリには、沖縄の様々な場所でユーザー周辺に生息する確率の高い生き物、その場所の生態系の代表種や優占種(外来種も含む)を表示するように設定しました。β版では限られた種類数をリスト表示していますが、これにより、あなたのお家、学校の周辺、公園、ビーチなど、陸・海を問わず、様々な場所に生息している生き物を観察できます。
アプリのキャッチフレーズは 豊かさを知る冒険が、待っている!
アプリの使い方は、こちら!
いただいたサポートは、 生物多様性保全の研究成果を社会実装するために、日本各地を訪問してお話させていただく際の交通費に使わせていただきます。