お笑いファンや著名人も注目する、ブチギレ漫才で話題の赤もみじが語った夢
今回は村田さんと阪田ベーカリーさんによるコンビ、赤もみじさんをインタビューしてきました。M-1出演時やテレビ収録の話に加え、趣味についても語っていただきました。まだネタをチェックしてない方はM-1準々決勝の動画とあわせてお楽しみください!
芸歴や同期をWikipediaより詳しく解説
立川:他のインタビュー記事も見たんですけど、明確な芸歴が書かれてなかったのでまずはそこから教えてください。
村田:僕は芸歴7年目です。同期は吉本だと電氣ブランとか、浅井企画でおちもりっていうコンビもいますし、同じ事務所だったらかが屋の加賀くんとか、スタンダップコーギの三森くんとかです。
阪田:僕は5年目ですね。NSCに1年通ってて、年も1個下なので2年違います。同期はシークレット斎藤とかなんですけど、わからないですよね?ニューヨークさんのYouTube見てたら、屋敷さんが呪い殺されそうなくらい強い悪霊に取り憑かれたらしくて、それをシークレット斎藤がこっそり除霊したっていう話をしてて、こんなところにも出てくるんやって思いました(笑)あとブッダマリアが首席で、20期生のトップでした。他にもナミダバシの鈴木拓充くんとか、ラタタッタ、ブラゴーリとか、今吉本で活動してる人が同期です。
村田:養成所は僕も行きたくて貯金してたんですけど、パチンコで使っちゃったので1年フリーでやってました。
立川:フリーってどういう感じで活動してたんですか?
村田:当時はまだ吉本もオーディションで入れる時期だったんですけど、オーディションの仕方もわからなくて、とりあえず片っ端からお笑いライブをやってる人に出たいと連絡してました。あと『ハイスクールマンザイ』みたいなのにも出てて、そこで知り合った人にライブに呼んでもらったりもしてました。
立川:『ハイスクールマンザイ』で優勝して有名になったコンビは誰ですか?
村田:大阪のきんめ鯛とか、1個上だとコロナクラウンの2人とか、レインボーの池田さん、パーマ大佐とかですね。
立川:阪田さんは一旦吉本に所属してたんですか?
阪田:そうですね。吉本で1年やってました。
村田:1ヶ月に1回スベりに劇場に出てたんだよね。
阪田:僕はネタを書けないんですけど、当時の相方も書けなくて、僕が無理やり書いたからそれでスベって、というのを1年繰り返してました。
立川:村田さんが異常にキレるスタイルの漫才を主にやっていますが、ネタは村田さんが書いてるんですか?
村田:2人で喋りながら紙に書いて作ることが多いです。
立川:ネタを見た人は普段からこういう人なのかなって思うかもしれませんが、村田さんは普段から怒る方なんですか?
阪田:怒ったことないですよね。
村田:普段はめちゃくちゃ温厚ですね。舞台でどうせ怒るし、体力使いたくないのであまり怒らないですね。腹も立たないし、ちょっと「あれ?」と思うことを過剰にやってる感じです。
立川:ネタのテンションで普段から怒りたくなる時もありますか?
村田:たまにありますよ。まあそういう一面もあるよってことですよね。ずっとあれじゃないよってことです。
『ネタパレ』収録時、実は凹んでいた
立川:僕、準々決勝の前に、勝手ながらM1の決勝予想の記事を書いてたんですよ。それに赤もみじさんのことも入れてました。
村田:残念でしたね〜。
阪田:僕らがもっと残念や(笑)
立川:あまりにも期待されすぎて緊張したりしました?
村田:いや、準々決勝は結構落ち着いてやれたよね。
阪田:1番緊張したのは2回戦なんですよ。
村田:去年2回戦で落ちてるので、ここを越えないと去年を越えたことにならないからそこだけちょっと緊張しました。
阪田:2回戦の大トリをやらされたりとかね。でも3回戦以降はそんな緊張しなかったね。
村田:3回戦はちょっと緊張したけど、でも準々が1番緊張しなかったですね。だから冷静にスベってるなって。ネタ開始1分で「ああ、もう来年だわ」って思いながらやってました。
立川:先日(12月6日)は『ネタパレ』に出演されてましたよね。
阪田:『ネタパレ』もね、収録がM-1準々決勝の日で、落ちたと思って緊張はしてなかったんですけど、凹んでましたね。僕ら地上波でネタやるの、ほぼ初めてだったんですよ。
村田:しかもそのときのゲストが橋本環奈ちゃんだったから、調子が良いときに会いたかったなって。凹んだ状態で挨拶してね。
阪田:そのときにちょうど事務所から給料をもらって、そこでちょっとぎくしゃくしちゃって。
村田:僕の方がちょっと多かったんですよ。1人で出たライブがあって。M-1準々決勝で負けたのがほんまにつらくて、どこかでちょっと発散したいからこいつに「お前、じゃない方や」と言っちゃったんです。
阪田:3000円の差ですよ?僕も落ち込んでるってわかってるのに、めちゃくちゃ腹立って「なんでそんなこと言うねん!同じ気持ちやぞ今!」ってね。でも言ったら言ったで、僕にそんな風に言ってもうたからちょっと凹んでしまって。
村田:なんでこんなことしてもうてんって2人でまた凹んで。最悪でしたね(笑)
著名人との交流が増える
立川:芸人になって言われた嬉しかった言葉はありますか?
村田:ツイッターとかで「顔がかっこいい」と言われたこととかですかね(笑)
阪田:エゴサしますもんね(笑)僕は今年に入ってから吉本のライブに呼ばれるようになって、当時の同期やそんなに喋ってなかった人から褒めてもらえたのは嬉しいですね。吉本にいたときはめっちゃスベってて、NSCでも下の方だったんですけど、成長したところを見せられたのかなとは思います。
村田:それで言ったらコンビニの夜勤をしてたときに同僚のOぐちさんって方から「おまえなんて売れねえよ」と言われてたんですけど、最近テレビの告知をしたら「Oぐちさんが『あのとき売れないと言ってごめんね』って言ってたよ」って人づてに言われました。Oぐちさんに勝って嬉しかったですね。
立川:今年に入ってからスーパーマラドーナの武智さんが自身のYou Tubeチャンネルで「面白い」と発言したり、ゆにばーすが単独ライブのゲストに呼んだりと先輩芸人から評価されてますよね。おもしろいと言ってくれてる著名人とは実際に交流はありましたか?
阪田:結構初期の頃からchelmicoの真海子さんが『バズリズム』で紹介してくれて、マセキの主催ライブ『Maseki Geinin Collection』にも来てくれたみたいです。
村田:あとスカートの澤部さんとか。
阪田:マセキのフェーと僕らで『ACQUA』というユニットコントをやってるんですけど、会場が中野440スタジオっていう、キャパが20人くらいでパンパンになるところなんですよ。最初はお客さん5人くらいだったんですけど、半年後に10人くらい来るようになって、そのときから澤部さんが来てくれました。結構何回か来てくれてますよね。
村田:僕ら全然人気がないんですけど、最後に無料でチェキ撮るよみたいなイベントをやってたら、ほんまに誰も撮ってくれなかったんですけど、澤部さんだけチェキ撮ってくれたんですよ。
阪田:最近は結構褒めてくれる人は多いですけど、昔から言ってくれる人はその2人ですね。
立川:音楽シーンだと特にそのお2人がお笑い好きで有名ですよね。
村田:音楽シーンの人だと僕はYUIに会いたいです。中学2年生くらいからずっと好きで、上京したときはいつYUIに会ってもいいように手紙を持ち歩いてたんですよ。
阪田:うわ気持ち悪い!今持ってないんですか?
村田:持ってへんわ。
ネタ以外にやりたいこと
立川:阪田さんはパンがすごい好きじゃないですか。パン作りの技術は向上してますか?
阪田:わりと高くなってますね。初めて作るパンもだいたいおいしく作れると思います。
村田:それこそライブでパン配ってるよね。こないだの何だっけ?
阪田:紅茶とりんごのちぎりパンね。ダージリンを使ったんですけど、アールグレイの方がよかったですね。
村田:でもアンケートには「ダージリンで正解」って書いてあったよ。
阪田:いや、アールグレイですよ。素人にわからないよ(笑)
村田:自分も免許持ってないやんけ(笑)
立川:いつ頃から作ってるんですか?
阪田:去年の春頃からですね。YouTubeとかレシピサイトがあるので、独学でも全然できます。でもそこにちょっとした技術が必要で、基本的にパンを作ったらみんなおいしくできるんですけど、70点から上げるのが難しいんですよ。
立川:今後ネタ以外にやりたいことはありますか?阪田さんはパンで番組に出演するとか。THIS ISパンの吉田さんは何かの番組に出てた気がします。
阪田:呼ばれたいですね。それこそパンに特化した番組を作って欲しいなあ。吉田さんはパンシェルジュ検定に受かってますからね。でも逆に何も資格とか持ってない方がかっこいいかなってのもあるんですよ。無免許でパンを作る。ブラックジャックみたいにもぐりのパン屋、かっこいいじゃないですか。
村田:かっこよくないけどな(笑)ただパン作りが趣味なやつやんか。
阪田:あとパン教室のライブをやりたいですね。お客さんもパンを作る。発酵の時間が40分くらいあるんですけど、その時間にネタをする。そういうライブしたいですね。
村田:僕は『バーチャファイター』ってゲームの新作を作ってもらうのが夢ですね。多分、鉄拳の方が人気だからだと思うんですけど、もう4年くらい新作が出てなくて、5で終わってるんですよ。出囃子も『バーチャファイター』の「愛がたりないぜ」にしたりとか、いろいろ頑張ってるんですけどね。
阪田:影響力が出たらもしかしたらあるかもしれないですね。
村田:『バーチャファイター』のキャラが休日を過ごすっていう動画が入ったカセットも持ってるんですけど、それはさすがに全然おもんないんですよ(笑)
阪田:そんなことしてるから鉄拳に追い越されて…
村田:その当時は人気があったんだけどね。鉄拳はバーチャファイターのパクリだから(笑)
村田がYUIよりも会いたい人は?
立川:村田さんはやりたいライブの企画ありますか?
村田:僕はギャンブルが好きなので、お客さんからカンパされたお金でロケみたいにカメラ持ちながら競馬で倍にして、お客さんには元のお金返してあがりの分だけ僕がもらうみたいなのいいなって思います。
阪田:お客さんは楽しいんかな?自分の金でやれよって思っちゃいますけどね。
村田:ギャンブル用語でこれをやったら当たるようになる自分なりのおまじないのことを「オカルト」って言うんですけど、オカルトを作って試すのが楽しいんですよ。
こいつとたまに一緒に行くときは、よくオカルトを試してて、スロットのジャグラーって機種があるんですけど、GOGOランプっていうランプが光ったらボーナス確定なんですよ。例えば、隣の台のGOGOランプが光ったら目で光を吸うイメージして、その光を自分の光ってないGOGOランプに移すみたいな。これ光移しって僕が考えた技です。
立川:自分なりのジンクスみたいなものですか?
村田:そうですね。勝手に作ってやってるだけです。あとよくやるのは、スロットで全然当たらないときに監視カメラを睨んで、カメラの向こうに店員がいるっていう勝手な妄想して、口パクで「俺は全部わかってるよ」と言うんです。そしたらびっくりして当たりのボタンを押すかもしれないみたいな。そもそもボタンがあるかはわからないんですけどね。これは恐喝って技名です(笑)
阪田:でもこれをやった瞬間、本当に当たるときがあるんですよ。
村田:こいつが考えた「おはようGOGOランプくん」っていうオカルトもありますね。
阪田:GOGOランプは寝てるから光ってないっていう捉え方して、アラームをセットして鳴ったらGOGOランプが光るんですよ。これが1番打率がいいんです。そういう仕事があれば楽しいですね。
村田:パチンコにめちゃくちゃ詳しいわけではないんですけど、オカルト枠で呼んでほしいですね。
パチンコと言えば、パチスロライターのチェリ男っていうオカルトを試したり、おもしろい打ち方をする人がいるんですよ。その人が大好きで、会いに行ったこともあります。チェリ男さんは色紙を持ち歩いてて、みんなにサインを書いてくれるんです。めっちゃ良い人でした。
阪田:YUIには会いに行かないのにチェリ男には会いに行くんだ。すぐ会えるんじゃないですか?
村田:会われへん。
立川:一緒に打ちたいとか?
村田:打ちたい!
阪田:YUIの話より声デカいで(笑)
村田:YUIよりチェリ男に会いたい。一緒に打って、俺が光吸って。
阪田:なにがおもろいんやそれ(笑)YUIからのチェリ男、ギャップあるな〜。
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