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今、大学お笑い界がアツい!vol.2 決勝進出者アンケート・前編


今回は大学お笑い企画第2弾!「全国イチ面白いサークル」を決める大会NOROSHIが中止になったことを受けて実施した緊急アンケート。今回は各チームのアンケート結果・前編として、日本大学文理学部落語研究会・日本大学経商法落語研究会・明治大学お笑いサークル木曜会Z・慶應義塾大学お笑い道場O-keisの決勝進出チームのコメントを掲載します。一部チームからはネタの動画も提供していただきました。他では見られないここだけのネタも!ネタを拝見した現役若手放送作家・立川からのコメントも合わせてご覧ください。

第一弾はこちらから!


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日本大学文理学部落語研究会・チーム故郷(石丸怪奇/無味無臭/リ・トゥミ)

日本大学文理学部落語研究会・チーム故郷からはチームのすべてのユニットからコメントをいただきました。

──チーム結成秘話を教えてください。

私が他の4人を誘い、チームを作りました。小野・鷹林・山脇は私と同じ4年生です。石丸は3年生です。私は山脇とリ・トゥミというコント中心のコンビを組んでいたので、漫才の面白い無味無臭とインパクトの強いピンの石丸怪奇とチームを組んだら良いチームになると思い、誘いました。(リ・トゥミ/馬場竜平)

夏に行われた個人戦の大学芸会で石丸怪奇は決勝進出、リ・トゥミはあと1票で進出というくらい大ハネしました。対して僕たち無味無臭は10.9%とかなり低い数字を取ってしまいました。その後の色々なライブに出させてもらって試行錯誤を繰り返し今のネタを見つけ、石丸怪奇やリ・トゥミの馬場に『決勝行ける漫才ができた』と言ってチームに入れてもらえました。(無味無臭/鷹林達哉)

後輩でピンの石丸は去年も同じチームだったこともあり、僕ら無味無臭を推してくれた。しかし、同期で友達であり、チームの代表者でもある馬場は漫才の枠について、後輩の「禅マルコム」というコンビを裏でずっと推していたらしい。(無味無臭/小野翔太)

──結成から現在まで、チーム内での印象的なエピソードはありますか?

無味無臭という漫才コンビが夏の大会ではあまり調子が良くなかったのですが、 NOROSHIの予選・準決勝と調子を上げてきた事がとても嬉しかったです。(リ・トゥミ/馬場竜平)

NOROSHIの予選、準決勝、決勝に向けて幾度もチーム会議を重ねました。ネタ見せを行い、相談し、提案、アドバイスする。個人戦ではなくチーム戦なのだということを改めて深く感じることのできる時間でした。楽しかった。もう一度、決勝に向けてチーム会議をやりたい。(リ・トゥミ/山脇由衣)

予選当日、緊張ほぐしや声出しのために出番前にカラオケに行き、あいみょんのマリーゴールドをみんなで歌った。こんなことして負けたらどうしようと逆に緊張した。(無味無臭/小野翔太)

──後輩へのメッセージをお願いします。

腐ったり諦めようとしている奴らは俺らを見てほしい。4年の後半からでも逆転できることを証明したから。もがき続けていれば何かを得られるから。どうか諦めないで。(無味無臭/鷹林達哉)

ルミネの価値がより増しました。来年は僕らの気持ちを連れて是非決勝の舞台へ立ってください。(無味無臭/小野翔太)

──卒業する先輩へのメッセージもお願いします。

幸せになって欲しい(石丸怪奇)

──あなたにとって「学生お笑い」とは何ですか?

芸事の本質を吸収できる場所(石丸怪奇)
神様が与えてくれた試練(無味無臭/小野翔太)
苦しかったけど楽しい、めちゃくちゃ難しいけど意外と答えは近くにあるみたいなものです(無味無臭/鷹林達哉)
わかりませんが、きっとおもしろい場所です(リ・トゥミ/山脇由衣)
コスパ最強の娯楽です(リ・トゥミ/馬場竜平)


日大経商法落語研究会・侠客(わりばしペロペロズ/ヤスクニ/こんぽん)


日大経商法落語研究会・侠客からはわりばしペロペロズとヤスクニからコメントをいただきました。

──チーム結成秘話を教えてください。

去年「任侠」という3年生〜2年生によるチームで決勝に進出しました。続投も可能だったのですが、メンバー内のあるコンビがサークル内でエロいことばかりしていたので組むことをやめてしまいました。一度は性の乱れでサークルが潰れかけましたが、今は落ち着きました。彼らも更生し、昔のようにノビノビとネタをしています。(ヤスクニ/ニシブチ)

去年も違うチームで決勝に行きましたが、結果は振るわず。今年はどうしても優勝がしたくて、断腸の思いでチームの漫才コンビを替えました。メンバーから漏れた漫才コンビは2人とも僕らの前では嫌な顔1つせず、チームのサポートに回ってくれてました。それだけに今年はどうしても結果が欲しかったので、決勝中止は本当にやるせない想いがあります。
またピンの女の子は芸人というより俳優として普段活動していて、演劇で培った演技力を活かしてチームで考えた1人コントを演じて貰っています。優勝だけを考えて作ったチームで、チームメイトの中で日本大学に在学しているのが自分だけの不思議なチームですが、絆も強いと確信しております。(ヤスクニ/北川遼)

チームメイトであるヤスクニのネタは元々大好きだったのですが、特に去年の11月の4年同期ライブ『はねたがり』の「幼児退行」のネタで、衝撃を受けました。そのライブ帰り、ヤスクニの西渕と一緒に帰ることになったのでそれを伝えると、その日我々も良い結果を残していたというのもあり、その場でNOROSHIに誘われたので二つ返事でオーケーしました。(わりばしペロペロズ/河野紘周)

──チーム内での印象的なエピソード

去年のチームを基盤に、4年のわりばしペロペロズをチームにお誘いしました。わりばしペロペロズの警備員君は大喜利、須永君は劇団出身で、我々とは異なる感覚を持っていて共にネタ作りがとても楽しかったです。(ヤスクニ/ニシブチ)

恐らく僕たちのチームだけだと思いますが、予選準決勝決勝の度に大会前合宿をしていました。場所は埼玉の奥地で、コンビニどころか物を買うことすら困難な場所で寝ずにネタに打ち込みました。とてもいい思い出です。(ヤスクニ/北川遼)

チームメイトの西渕は、事あるごとに「わりばしペロペロズと組めてよかった」「このメンバーで決勝に行きたい」と言ってくれました。自分も同じ気持ちだし本当に嬉しかったのですが、準決勝を勝ち上がったあと「みんなで写真撮ろうよ。ほら、黒胡麻七味も」とコンビ名を間違えられました。(わりばしペロペロズ/河野紘周)

──後輩へのメッセージをお願いします。

全力でやってない人は全力でやってみてください。(わりばしペロペロズ/河野紘周)

──あなたにとって学生お笑いとは?

ネタができる所。(ヤスクニ/ニシブチ)
ありきたりですが、僕にとって学生お笑いは僕のすべてです。大学に入るまでお笑いに興味がなく、漫才のボケとツッコミの違いすらわからなかった自分が大学お笑いに変えて貰えたと思っています。(ヤスクニ/北川遼)
「お笑い」です。(わりばしペロペロズ/河野紘周)

わりばしペロペロズ

【立川ヒロナリのコメント】
フレーズのチョイスがとてもいいと思いました。お客さんが少ないのもあってウケが少ない気がしましたが、個人的に「ポプラ」や「パンクの血じゃん」といった部分はちゃんと面白いくだりな気がします。女将っていうおしとやかで淑女なイメージのある人がパンクロックを組んでいるのを脳内で想像すると、面白かったです。個人的に、女将の担当楽器が気になりました。

ヤスクニ

【立川ヒロナリのコメント】
気持ち悪さに全力で振り切っていてとても清々しいです。ヤバさ具合が徐々に積み上がっていく感じも怖おもしろいという感情を持たせてくれて、どんどん引き込まれました。悲鳴を上げさせたら右に出る者はいない、R-1ぐらんぷり2019決勝のお客さん前でやらなかったらきっとどこでもウケると思います。


明治大学お笑いサークル木曜会Z・世界一難しい恋(ケースバイケース/クワガタヌシ/センチメンタルズ)

明治大学お笑いサークル木曜会Z・世界一難しい恋からはケースバイケース・藤田章一郎さんのコメントが届きました。

──チーム結成秘話

昨年、敗者復活戦で敗退してしまった時と同じチーム名、メンバー構成で今年も参加することにしました。1年生の時にNOROSHI2017の決勝を見に行き、当時4年生の先輩のチーム『crazy party 〜最後の宴〜』がルミネでネタをしているのを見て以来、「いつかあの舞台に、同じように同期だけで立ちたい!」とずっと憧れていました。
だからこそ僕たちも、1年生の頃から一緒に木曜会Zで過ごしてきた同期でチームを組みました。1月頃からはほぼ毎日集まって、みんなでネタを作ったり小道具を作ったりしていたが、本当に毎日誰かがふざけていて、楽しかったです。

──チーム結成から現在に至るまでで、チーム内での印象的な出来事やエピソード

予選日前日、ネタ合わせ終わりに牛繁明大前店に行きました。準決の前日にも、僕は焼肉が食べたいが故に、チームメンバーを「牛繁に行ったから勝てたんだ!」と説得し、同じ店に行きました。そしたら、決勝に進出できました!牛繁明大前店!めちゃくちゃ愛想もよくて融通も効くのでおすすめです!!!

──あなたにとって「学生お笑い」とは

青春そのものです。

慶應義塾大学お笑い道場O-keis・ワールドレコード(ブラウン管ベイビー/長谷部/マヤ)

慶應義塾大学お笑い道場O-keis・ワールドレコードからはチーム内のすべてのユニットからコメントをいただきました。

──チーム結成秘話

サークルの同期。半年以上前からチームを固めて普段のライブからお互いのネタを気にしあっていた(ブラウン管ベイビー/水島龍)

──結成から今に至るまでのエピソード

ピンの「長谷部」のギャグのうち、一つだけみんなで考えたものがあって、予選でその一つだけが完全にスベったことです。(マヤ/山口昌)

──あなたにとって「学生お笑い」とは

自分なんかは語れる者ではないですが、どっぷり浸かりたかったです。(長谷部佑也)
客層に普段からネタを作って披露している「演者」が多いので、おそらく1番お笑いに敏感な客の前でネタができる場である。またサークル毎に特徴が見られるのが興味深い。(ブラウン管ベイビー/水島龍)
面白い人や趣味の合う人が沢山いてとても楽しい好きな場所です。(マヤ/山口昌)

ブラウン管ベイビー『周波数』

【立川ヒロナリのコメント】
とてもいい設定。最初の「口パクパクすんなよ」のツッコミの所でここからどう展開するかとてもワクワクさせてくれる。見る側の偏差値を問われるややメタ的なネタではあるけど、若者にしか聞こえないモスキート音があるように、ある程度周波数に対してイメージもあるのでそこをつく切り口が素晴らしいです。

マヤ

【立川ヒロナリのコメント】
ここまで展開のバリエーションがあるコントを大学生がやっていると思うと、脱帽しかないです。バカバカしさもあるのに、とても構成が練られていて上質なコントを見たなと感じました。ツッコミの方の声質も良くて、セリフがスッと入ってきました。他のコントも見たくなるくらい、のめり込みました。

後編では創価大学落語研究会のチーム山桜、早稲田大学お笑い工房LUDOのチームテリー・ザ・キッド、チーム牛王、そしてNOROSHI2020実行委員会の方からのコメントを掲載予定です!どうぞお楽しみに!


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