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「住めば都。」
「成功したいならこうすべき。」
「お金を貯めたいならこうしろ。」
「成功者の秘訣。」
近年、こういった類の自己啓発本をよく目にする。
端的にいうと、こういった「すべき論」が苦手。
その成功って再現性あるの?って思ってしまう。
こういう断言系の啓発系の文章って結構怖い。
断言されることに人は弱い。
自信の裏付けだからかな。
自信を持って断言されると実際はわからずともそれを事実として信じてしまう。
内容が自分の知らないことならより一層。
じゃあ断言を避ける政治家は自信がないのか。
というとそういう訳じゃない。
事実と異なることを断言してしまうと方々で問題になるからだ。
コンプラガチガチの社会で死ぬほど配慮してる結果。
断言系の政治家が最近支持されるが、それは権力を持たないからこそ出来てることだよなって僕は思う。
話はそれたけど、自己啓発本。
何故自己啓発本で溢れかえってるのか考えてみると結構シンプル。
成功しないから。
みんな成功するなら聖書みたいに一冊が大ロングベストセラーになるはず。
ある境遇のある特定の人物しか成功できない啓発本だからこそ、無限に溢れ返る。
だから僕はそういった類が好きじゃない。
まあ得るものはあるとは思う。
もっと卑近なところにもある。
進路相談とか。
理系院生の僕がよく聞くのは、就職活動か大学院試験か。
表題にあるけど、結局は住めば都。
大方自分の進路が正しいと思ってるからこそ、
就職した人は就職を、
院進した人は院試を、
それぞれ推す。
まあでもよくいった話で、
人に相談する時って自分の中で答えは決まっているそう。
潜在的、顕在的にかかわらず。
相談はその選択が客観的に妥当かを判断するための行為。
答え合わせ的な意味合いが強い。
だから自分の納得いく答え=自分と同じ意見が出てくるまで相談する。
Life is desire, not meaning.
人生は欲望だ、意味なんてない。
これは喜劇王チャップリンの言葉。
意味なんてないしあるなら自分で与えるもの。
欲望の赴くままに生きればいいと思う。
欲望というか、好きなようにというか。
どうせ選択したことなんて後から正当化できるし、好きになれる。
まあなれなかったら違う選択をすればいい。
というある種の自己啓発的な文章書いて
自己矛盾する。
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