陽の無いところで黄色くなるのは?

白色や淡い色の樹脂や繊維を使った製品で、お客様のところに納品後、
「色が黄色くみえる」とか、「黄色い斑点がある。」などのクレームが入ります。

送られたきた写真や返却品を見ると黄色く見える部分があります。
私など還暦を過ぎた目には黄色い部分がなかなか見えません。
若い方ならすぐにここが黄色いと判別できます。
目の機能の年齢差をつくづく感じます。

さて、なぜこのようなことが起こるのでしょう?
倉庫に保管しておいたはずなのに日焼けなど無いはず?
お客様の照明が黄色いため?
製品に何かの物質が飛び散ったため?
といろいろ推測します。
フェノール黄変(暗所黄変)が原因です。
メカニズムとしては梱包材(ダンボール、透明袋等)に含まれる酸化防止剤が空気中の窒素酸化物と結びついて黄変を起こすというものです。
黄変を除去するには日光に2~3時間ほど当てると黄変は無くなりきれいの元の色に戻ります。
メカニズムはわかるが、どうやれば防げるのかは難しいところです。

不思議なこの黄変、必ず若い人と見に行くことがツボです。

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