開発日程はなぜいつもタイト?

製品開発の工程は大雑把に企画⇒設計⇒試作⇒量産⇒発売となります。
それぞれの間に品質確認、工程表、手順書作成、調達、発注、物流、パッケージ、取り説、販促、カタログ(HP)など様々な工程があります。
往々にして開発日程は遅れます。必ず遅れます。
遅れる理由は少ない人員でパラレルで開発業務をこなさなければいけないし、いろんな会議に召集されてまったく時間が無いので遅れると決まりきった理由です。
開発過程ではいろんな問題が起こります。後戻りもあります。どう対応していいかわからないことが発生します。

企画の根回し、企画書がまとまらない、そのため計画段階では企画の時間を大目に取ります。
試作品や部材の調達、確認試験等は物理的に時間がかかりますし、それこそトラブルや出戻りが多い工程です。
物理的な時間を十分吟味しないで企画に時間を取るため、後工程はいつもギリギリか何とかしてとのお願いが多くなります。
見切りで商品を発売し、はじめの半年くらいは手直しと仕様変更の連続です。もちろんクレームも多発します。

どうすれば開発を計画どおり進めることができるのでしょうか?
それは企画を短期間で終えることです。
企画段階ではWHY(なぜこれをするのか)を明確にすることが最重要です。
頭の中は24時間考えることが出来ます。こくな言い方です頭の中を企画でいっぱいにすることです。
そして短期間で企画のWHYを完成させましょう。
WHAT(事象)ばかりを追いかけ解決しようとするから時間がいくらあっても足りないのです。

企画は人の意見を聞かないほうがヒット商品が生まれるといわれます。
担当者個人の感性でWHYを明確にすれば後工程も納得し、物づくりは進みます。

管理する人、評価する人がWHAT(事象)しか見れない場合、いい商品は出来ません。
他社の後追いの商品開発しか出来ません。
組織全体でWHYを共有できてこそヒット商品が生まれるのです。

企画のWHYを短期間で作ることが開発計画遵守のツボです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?