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SNSからインサイトを発見する

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インサイト解析の最新事例集【無料】  1.マスクとメイク 2.在宅テレワーク 3.観光戦略(マイクロツーリズム)
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2020年6月の記事一覧

マスクとメイク、4つのキーインサイト

はじめまして。 noteで、「SNSインサイト解析の事例」を紹介しようと思います。最新の未発表事例が中心です。 最初の「SNSインサイト解析」のテーマは「マスクとメイク」にしました。 今、コロナ禍の影響で、電車に乗る人のほとんどがマスクを着けています。夏に向かって一旦減るのではという見方もありますが、秋になったら用心のためにまたマスクの装着率は増えるでしょう。少なくともあと1年くらいはマスク姿がデフォルトになるわけです。 インサイト(コンシューマー・インサイト)について

withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ①アイメイクで頑張る

先号では、SNSインサイト解析の事例としてマスクとメイクの4つのキーインサイトを紹介しました。 今回からは、キーインサイトを一つずつ見ていきます。キーインサイトにはそれぞれを支えるインサイト群があります。 当たり前じゃないか、と思うことはそれはそれで凄いこと「マスクとメイクのインサイト」と聞いて、「アイメイク」のことを思い浮かんだ人、タイトルの「①アイメイクで頑張る」を見て、当たり前じゃないかと思った人は一定の観察眼(市場観察眼)を持ってると言ってもいいでしょう。コロナ禍の

withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ②時短メイクが嬉しい

①アイメイクで頑張るの次に見るキーインサイトは②時短メイクが嬉しいです。 時短が嬉しいはマスクとメイクのインサイトとしては少し異質な感じがしますね。 このインサイトは、定量的なSNS分析ではほぼ出にくい、定量調査では設問から抜け落ちる可能性のある希少なインサイトだと思います。 withコロナとメイクについての化粧品メーカーの調査を見てみるKISSME(キスミー)ブランドで知られる株式会社伊勢半、このところ「ヒロインメイク 」↓ が頑張っています。創業1825年(文政8年)の

withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ③リップメイクが出来ない

時短メイクの次、3つ目のキーインサイトはリップメイクが出来ない。 ん~と考えてしまいますね、これってインサイトなの?「マスクをつけると唇が隠れるからリップメイクしても意味がない」なら分かり切ったこと。 実はこの言葉の「出来ない」というのが鍵で、「したいけど出来ない」という消費者の欲求(もとはマスク・メイク関連ツイート、4月17日~5月18日81,162件から)に基づいています。 インサイトは消費者の本音を観察者の洞察(インサイト)をすることによって得られるとおよそ定義されて

withコロナ「マスクとメイク」のインサイト ④スキンケアにウェイト

先号はリップメイクが出来ないというマスク着用のダイレクトなインサイトでしたが、コロナ影響下の生活者の視点はスキンケアに向いていきます。 「スキンケアにウェイト」の3つのインサイト群~顕在欲求と潜在欲求の仕分け スキンケアにウェイトというキーインサイトは3つのインサイト群で成り立っています。 1) マスクでの肌トラブル・・・そうなんだ、マスクって保護するものと思ってたたら、肌トラブルを引き起こすんだ。どんな肌トラブルなんだろう? 2) この際、スキンケア極める・・・メイクが

マスクとメイクのインサイトまとめ【全体像】 とSNSインサイト解析手法

 あらためて今回のレポートについて。 今、withコロナ、Afterコロナについてさまざまな分野からの研究や提言がなされています。 社会構造変化を読むマクロなアプローチに対して、「SNSインサイト解析」は生活者視点からのアプローチ。今回は「マスクとメイク」を生活者欲求探索キーワードとして、美容・化粧品コスメ市場のwithコロナ、Afterコロナに迫りました。 インサイトの全体像〈価値マップ〉 上の図が「マスクとメイク」インサイトの全体像〈価値マップ〉です。 オレンジのカ