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【山と、祈りと。】

鳥取県・大山町にやってきました。
大神山神社の奥の宮は天然石の参道と、神社には珍しい極彩色の天井絵が有名です。
大山信仰のコアとなる聖地でもあります。

境内の看板に、ここで行われる「もひとり神事」について記されていました。
「もひ」とは古語で水のことです。
つまりは、お水取りの神事。
神主さんが聖域の山に登って、清らかな水と薬草を採ると…

え?薬草?!
と、気になったので、神職さんにお尋ねすると…

「祭りの日の夜中に山の頂上で薬草を摘むのです。摘んだ薬草は町のみなさんや、
参拝者のみなさんにお渡しします。煎じて飲まれるようですね。」と、にっこり教えてくださいました。

調べてみると、その薬草はヨモギの仲間だけれど、私たちが知っているヨモギとは違った形をしている高山植物。
日本にしか生えておらず、日本海側の亜高山帯で見られるようです。

毎年、7月14日の夜のお祭りでヒトツバヨモギのお茶を振舞われるようなので、次の鳥取リサーチはその日に合わせて来たいと思います。

お隣の大山寺も…1400年前から開山しているのに、
とても純粋な状態で残っており、地元の人の手で美しく保たれていました。
参拝者が、意外と高校〜大学生が多かったのも素敵だなと思いました。

歩き、祈り、感謝する朝。
鳥取はとても、美しいですね。

■大神山神社
Address:鳥取県米子市尾高1025番地
http://www.oogamiyama.or.jp/

※この投稿は2019年のリサーチのリポストです。

植物の力を給ぶ、得る。
私たちは、北海道から沖縄までリサーチに出掛け、根付いた薬草文化と出会い、薬草茶などの商品を提案する伝統茶{tabel}を2014年より始めました。
おいしさと慈しみ、作り手や風土の魅力をお届けします。

2018年に講座シリーズ「薬草大学NORM」を開校。同年に著書「薬草のちから(晶文社)」を発刊し、ロングセラーとなる。


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