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冷房の冷え対策に、からだが目覚める高麗人参ミルクティを

梅雨も明け、暑さが本格的になりました。蓮の花が咲き終えたかと思うと、セミの鳴き声が聞こえ、夏の到来を五感で感じるようです。

熱中症も気になる時期。
寝ている間も扇風機をつけたり、冷房で温度調節し工夫して過ごしていると、寝ている間に思いの外からだが冷えてしまい、体調を崩してしまった覚えのある方もおられるのではないでしょうか。

そういった外からの冷えや、冷たいものを飲み過ぎなどで、少しずつからだに冷えをため込んでしまった時に、おすすめしたい薬膳食材/薬草
それは、高麗人参です。

目が覚める中国古来の薬草「高麗人参」

高麗人参は、その多くが中国からの輸入品ですが、実は国産で作っている町があるのをご存知でしょうか? 今はすっかり小規模になってしまっていますが、5年もの歳月と手間ひまをかけて会津や長野、松江で育てられています。

高麗人参(会津ではオタネニンジンと呼ばれています)は、甘味と苦みを兼ね備え、エネルギーをチャージしてくれます。食べるとカフェインのような効果があり、元気が出ない時や疲れた時などに食べると、目がパチッと覚めて、頭の方へ暖かい気が巡ります。

乾燥した高麗人参の根は参鶏湯などに使われますが、パウダータイプならそのままでも使えるので、いろんなお料理に混ぜることもでき、便利です。今回は、やる気がどうしても起きない時に、私もよく飲んでいる高麗人参ミルクティのレシピをご紹介しますね。

オタネニンジンミルクティの作り方

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【材料(2杯分)】
・紅茶や番茶の茶葉:ティースプーン山盛23
・お水:カップ1杯分
・牛乳か豆乳:カップ1杯分
・高麗人参パウダー:2g(固形しか手に入らない場合は、同量を茶葉と同じ   タイミングで入れて、一緒に煮出します)
・お好みで蜂蜜、砂糖など:適量

【作り方】1.小鍋に茶葉とお水を入れて中火にかける2.沸騰したら弱火にして、35分濃いめにお茶を抽出する
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3. 牛乳(もしくは豆乳)を加えて、もう一度温まったら茶葉を取り出し、高麗人参パウダーを加えて混ぜる。お好みでハチミツなどを加えても◎
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1日の高麗人参の摂取量は、13gくらいから始めるのが良いでしょう。暑がりさんは、ちょっと気がのぼせてしまうかもしれませんので少量で。

飲んですぐに、からだが起きるのを体感していただけると思います。

高麗人参/オタネニンジンは、ネットもしくは一部の漢方薬局などで購入することができます。中華街がお近くにあれば、その食材店でも見つけることができます。

ぜひ、冷えたからだを高麗人参で目覚めさせ、活動モードに切り替えてみてくださいね。意外とそんなにクセが無くて、美味しいですよ。

※ただし、高麗人参は多く摂ると頭の方に熱が上がり、個人的にはのぼせるような感覚があるので、夏場は少量めに。暑さを感じる時ではなく、冷えを感じる時に召し上がっていただいた方が良いかと思います。

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新田 理恵 (Lyie Nitta)
TABEL株式会社の代表/薬草使。
管理栄養士であり、国際中医薬膳調理師。東洋と西洋、現代と伝統の両面から食を提案する。日本各地のローカルや海外の伝統ハーブの使い方をめぐり、伝統茶{tabel}(タベル)を立ち上げる。
薬草大学NORMや、オンラインコミュニティの薬草のある暮らしラボなども手掛ける。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。

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