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【英文法の小径】must/have to〈助動詞〉その三

You must fill in this form.

二人称が主語の場合、must は話し手が相手に課す義務を表すため、この言い方は命令文や指示文のようになる。

You’ll have to fill in this form.

なので、命令や指示のもつ強圧的な響きを和らげるために must の代わりに ‘will have to’ を用いることがあります。

動詞の形を利用することによって、直接的な言い方を遠回しの言い方にする、つまり丁寧な表現にすることができます。例えば、人にものを頼むときに〈過去形〉を使う(過去進行形・その五)。過去というのは、話をしている時点である現在の状況、目の前の現実からの「遠さ」を感じさせるため。

現在から見ると、一般的に過去は左で未来は右と言うように、過去と未来の方向は逆ですが、現在から隔たっているという点では同じです。そういうわけで、‘will have to’ や ‘will need to’ は一種の丁寧表現として用いられることがあります。

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