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【英文法の小径】過去形〈時制〉その一

RIchard gets up at six in the morning.
‘Richard’ につづく ‘gets’ は、動詞 get の〈現在形〉。もう少しくわしく言うと、ここでは、動作を表す動詞 get の〈現在形〉。動作動詞の〈現在形〉は、いつも起こること、定期的に繰り返し起こることを表す。今起こっていることを表すのは特別な場合(現在形・その九)だ。冒頭の文は、毎朝6時起床というリチャードの習慣を述べている。

Richard got up at six this morning.

一方、この文の ’got’ は get の〈過去形〉。これが繰り返し起こったことを表していないことは明らか。〈現在形〉とちがう … そうなんです。動作を表す動詞でも〈過去形〉になると、過去のある時点で起きたこと=一回だけの出来事を表すこともできるのです。この文は、彼の今朝の起床時刻について述べている。

Richard got up at four every morning.

もちろん、動作動詞の〈過去形〉が〈現在形〉のように、過去のある時期に定期的に繰り返し起こったことを表すこともあります。この文が述べているのは、例えば、リチャードがパン職人として働いていた当時の習慣だ。

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