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【英文法の小径】過去形〈時制〉その四

I tasted [could taste] the garlic in the soup.

‘I’ につづく'tasted' は動詞 taste の〈過去形〉。see や hear のように、taste も知覚の意味で用いるときは状態を表し、〈進行形〉では用いないのがふつうだ。今、つまり話をしている時点で見えたり、聞こえたり、味がしたりすることは、〈現在形〉あるいは〈can + 知覚動詞〉の形で表す(現在形・その六)。

同様に、過去のある時点で生じた(あるいは生じていた)知覚について述べるには、〈過去形〉あるいは〈could + 知覚動詞〉を用います。
I was tasting the garlic in the soup.

この知覚動詞の単なる〈現在形〉や〈過去形〉と〈can/could + 知覚動詞〉については、次のようなちがいが指摘されることもあります。すなわち

知覚動詞の〈現在形〉や〈過去形〉は出来事を、〈can/could + 知覚動詞〉は継続している状態を表す。

Suddenly I smelled [smelt] something burning.

突然、焦げ臭いにおいに気づいたと言っている。この文では、suddenly を伴っていて瞬間的な知覚を表しているので、先の指摘に従うと、状態の継続を示す could を使うのは不自然だ。

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