【英文法の小径】can〈助動詞〉その二
前回に続き、可能性を表す can の話です。
これは、例えば may を用いた文のように、ここの冬の寒さについて可能性を推測して述べている文なのだろうか?
そうではありません。この話し手は自分の経験から、あるいは知識として知っていることを述べているのです。すなわち、当地では冬になると、(いつもというわけではないが)場合によってはかなり寒くなることがある、と。
このように使われる can は一般的な可能性を表すと説明されることがあります。さらには、少なくとも話し手がそうであると信じているという意味では、可能性を一般的な事実として述べるときに can を用いると言ってもいいのかもしれません。実際、先のような例文は、頻度を表す副詞とともに現在形を用いてパラフレーズされることが多いのです。
= It is sometimes quite cold here in winter.
パラフレーズ(「食事によるコレステロールの低減は、だれにとっても常に難しいとは限らないが、一般的に難しい」)を見てもわかるように、この文なども、例えば調査・研究によって得た知見を述べたものであって、話し手の推測を述べているわけではありません。
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