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【英文法の小径】未来表現・その六

これまでに取り上げた未来表現を振り返ってみると、現在時制で使われる表現形式と助動詞の will とに大別できることが分かります。

未来の出来事や行為であっても、それが現在=話をしている時点で、何らかの現実性を帯びているようなことについて述べる場合には、現在時制の表現形式([am/is/are going to]、現在進行形、現在形)が好まれます。

具体的には、すでに決めてあること(意図)や予定・計画されていること、あるいは明らかな兆しが現在あるようなこと。

He's going to have an accident one day.

ただし、人間の意志によるコントロールが及ばないような出来事に関する予測に〈現在進行形〉は用いません。上の文は、彼の日頃の運転ぶりに対する観察に基づいた予測を述べている。
He’s having an accident one day.

Next year will be the 50th anniversary.

一方の will は、現在とは切り離された未来の事柄について述べるときに使います。その場での意思決定や確信度が高い予測を表わすことは前に見た通り。他に、単に未来に関する情報を人に伝えたりたずねたりする場合、特に〈現在進行形〉や[be going to]を使う理由がない限りは will を用います。

Take an umbrella with you. It might rain later.

なお、未来表現というと、その代表として will が英語学習において最初に紹介されますが、助動詞の多くは未来の時間を指し示すことができます。外出する相手に傘を持っていくように注意する場面。助動詞の might を用いたこの文は、これから雨が降ってくる可能性について述べている。

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