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【英文法の小径】can/could〈助動詞〉その四

何かをするのに都合のいい状況があっても、その機会を利用しないことは誰にでもある。例えば …

ロンドンには叔父が住んでいるから、かの地を訪れたときに、叔父の家に泊まることもできたのに、(親戚の家では何かと気を使うことも多くて気が休まらないので)ホテルに宿泊した

You could have stayed with George.

こういう場面で登場するのが ‘could have stayed’、つまり[could have + 過去分詞]という形。ある行動をとることが可能だったのに、そうしようとしなかったということを言いたときに、この形をよく使います。例文を日本語にすると「ジョージのところに泊まることだってできたのに/泊まればよかったのに」といったところ。

I could have married anybody I wanted to.

Michael Swan: PRACTICAL ENGLISH USAGE Second Edition (OXford University Press)

「(その気になれば)誰とでも結婚できたんだ」この話し手は、どんな境遇の持ち主なのだろう(それとも単なる強がり)?

I couldn’t have won the race.

否定文の場合は、たとえ望んだり努力したりしたとしても不可能だっただろうということをそれとなく言うことになる(いわゆる仮定法だ)。例文は、話し手がレースに参加しなかった理由について説明している。

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