【英文法の小径】need (to)〈助動詞〉その一
need という語は、一般動詞としてだけでなく、イギリス英語では助動詞としても用いることがあるので、その使い方を整理しておきましょう。
He needs to lose weight.
You don’t need to decide now.
Do we need to show our passports?
まず、need は一般動詞として使われる方がはるかに多い。その場合はもちろん、主語が三人称単数であれば -s が付いて ’needs’ となる。否定文や疑問文では ‘do’ を用いる。後に続く動詞の形は[to + 原形]になる。
You needn’t decide now.
さて、先述のようにイギリス英語では need を助動詞として用いることもあるが、これは主に否定文においてのこと。助動詞なので、否定文でも ‘do’ を用いない(need not = needn’t)。後続する動詞の形は(to を伴わない)原形になる。
You don't need to pay for parking on weekends.
助動詞 need の使用に関する制限は文の種類だけではありません。ここで登場するのが例の使い分け。
すなわち、助動詞 need は当面の/一回の必要性を表すのがふつうです。言い換えると、習慣的/一般的な必要性について述べるときには用いません。
例文は、週末は通常、駐車料金の支払いが不要であることを述べたもの。なので、need を助動詞として用いて You needn't pay for parking on weekends. とは言わないのです。
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