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【英文法の小径】may/might/could〈助動詞〉その四

You may/might/could have left it in the restaurant.

家中、どこを探しても傘が見つからないという相手への一言。

It may be in the car.

同じ場面での答えとして、例えば、こう言ってもいい。これは、今=話をしている時点で、問題の傘がどこにあるのかを推測して述べている。ただ、話し手に自信はない。

それに対して、いや、昨日訪れたレストランに置き忘れてきた、ということも考えられる(確信はない)。この場合は、現在のことではなく、過去に起こったことを推測して述べることになる。それならというので may の過去形 might を使えばいいのだろうか?

このような場合 may の代わりに might を使っても、過去のことについて述べることはできません。そうしても、可能性を遠慮がちに述べるようになるだけで、現在の可能性を表すことに変わりはないのです。なので、さっきの文は、"It might/could be in the car." と言っても同じ(may/might/could・その一)。

それでは、どうするのか?過去の出来事などの可能性を表すには、冒頭の文のように、[may/might/could + have + 過去分詞]という特別な表現形式を用いるのです。

ビニール傘だろうと、専門店で購入した立派な傘だろうと、最後にはどこかに置き忘れてきて、それっきり、というのは普遍的な法則なのだろうか …

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